なぜ和菓子といえば「あんこ」なの?『チコちゃんに叱られる』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

なぜ和菓子といえば「あんこ」なの?『チコちゃんに叱られる』

2020/10/10放送『チコちゃんに叱られる』
桂由美さん、間宮祥太郎さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「なぜ和菓子といえば“あんこ”なの?」

お肉が食べられなかったから

詳しく教えてくださるのは、日本あんこ協会の顧問も務める帝京平成大学の芝崎求先生です。

もともと「あんこ」は甘くなかった

あんこは「甘いもの」というイメージがあると思いますが、実は元々あんこは甘くなかったのです。

そもそも あんこは漢字にすると「餡子」と書き、この「餡」という字は中国語で「食べ物の中に詰めるもの」という意味です。
鎌倉時代に中国から朝廷や身分の高い人に餡入りの饅頭を献上したのが あんこ和菓子 の始まりといわれています。

当時のあんこは塩で味付けをした肉や野菜でした。
このあんこを米粉や小麦粉などで作った皮の中に詰めていました。

禁じられた肉食の代わりに縁起の良い小豆を詰めた

この餡には ある問題がありました。
日本では仏教などの影響で牛や鶏など動物の肉を食べることが基本的に禁止されていました。

そこで肉の代わりに選ばれたのが縁起の良い食べ物として重宝されていた小豆でした。
当時 赤色は邪気を払う縁起の良いものとされており、赤い小豆は神様へのお供え物や身分が高い人への献上品として使われていました。

そこから肉の代わりに塩で味付けした赤い小豆をを餡として饅頭の中に詰めるようになりました。

身体に良いものとして小豆に「甘み」をつけた

なぜ塩味のあんこはなぜ甘いものへと変わっていったのでしょうか?

砂糖がほとんどなかった鎌倉時代では、甘みはのような扱いでした。
当時 甘みは甘葛という植物から抽出した甘味料など わずかな量しか取れず、とても貴重なものでした。

そのため人々の間では「甘み」は体に良いものと考えられていました。
身体に良いものを納めるために餡にも甘みをつけたとといわれています。

さらに室町時代にポルトガルなどから砂糖が入ってくるようになるとあんこはより甘いものへと変化しました。
江戸時代中期になり、砂糖が日本で生産され始めると一般庶民の甘いあんこを使った和菓子が普及していきました。

日本人が肉を食べられなかったからこそ、小豆で作って今のあんこが誕生したのです。

あとがき

わたしはあんこが苦手です。
小豆に限らず他の食材をすり潰して砂糖を加えた甘い餡が食べられないのです。
中国から伝わった本来の餡(塩で味付けした肉や野菜)であれば美味しく食べられただろうにと悔しがっています。

日本の仏教は中国から伝わったはずなのに、日本は肉食を禁じられたのでしょうか?
とても不思議で悔しくて悲しいです。

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