なぜ人は「疲れた〜」ってなるの?『チコちゃんに叱られる』

2020/10/23放送『チコちゃんに叱られる』
丸山桂里奈さん、陣内孝則さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「なぜ人は疲れた〜ってなるの?」

脳がさびるから

詳しく教えてくださるのが、疲労と睡眠について研究する大阪大学医学博士の梶本修身先生です。

長時間の仕事で疲れるのは脳

例えば重い物を持ったり登山をしたりダンベル運動したりするときに痛みとともに筋肉が疲れを感じますよね。
あれは筋肉疲労と呼ばれるものです。

筋肉疲労は運動の刺激によって筋肉が傷ついた状態になることです。
疲れとともに痛みを感じます。

一方で長時間仕事をしたときなどに全身で感じる「疲れた〜」という感覚は、実は疲れているのは体ではなくです。
特に脳の中の自律神経が最も使われています。

自律神経は全身に張り巡らされ 体温や心拍、消化などの機能を常にコントロールしています。
その働きを司る部分が脳の中心部にあり、体の状態を監視して指示を出す司令塔のような役割を果たしています。

疲労の正体は細胞がさびること

長時間のデスクワークをしている人を例に見てみましょう。

何かに集中したり頭を使う作業をする時 脳はたくさんの血液を必要とします。
すると自律神経が心拍数を上げてより多くの血を送ろうと体に指令を出します。

このとき 自律神経は大量の酸素を消費し活性酸素という物質を発生させます。
この活性酸素が細胞の中に入り込み、細胞自体をさびさせてしまいます。

細胞が錆びることによって本来の働きができなくなってしまう、これが疲労の正体です。

活性酸素とは細胞が酸素や栄養からエネルギーを生み出す際に酸素分子が不安定な状態で発生するものです。
細菌やウイルスの電子を奪って弱らせて体を守る働きがありますが量が増えすぎると自律神経の細胞も同様に弱らせてしまいます。

この電子が奪われて性質が変わることを酸化といい、鉄がさびる現象と似ているので「細胞がさびる」といいます。
実は鉄がさびるのも電子が奪われて酸化することが原因なのです。

鉄がさびると動かしにくいですよね。
同じように自律神経の細胞もさびるとエネルギーを生み出しにくくなり本来の機能が弱まってしまいます。

この状態を「疲労」と呼びます。
しかし、この時点で体はまだ疲れを感じていません。

長時間の作業によって細胞がさび自律神経がクタクタになると、次に脳は「体が疲れてますよ」という警報を鳴らします。
この警報により、私たちは初めて体が疲れていると感じます。

本当で疲れているは脳ですが、自律神経がこれ以上使われすぎないようにあたかも体が疲れているかのように錯覚させられてるわけです。

梶本先生とっておき疲労対策

さびてしまった細胞を元に戻すには質の良い睡眠をとるしかありません。

もともと人間の体内では抗酸化物質というサビを防ぐ物質が作られています。
睡眠をとると体内の抗酸化物質の働きが活発になりサビを落とします。

ただ、さびにくくする方法があります。
梶本先生とっておき疲労対策をご紹介します。

日本茶を飲む

疲れているとき栄養ドリンクを飲む方がいますが、栄養ドリンクは一時的に疲労感を麻痺させる効果がメインであり、疲労回復の効果は証明されていません。

疲労対策に効果的なのは日本茶です。
日本茶には神経を落ち着かせるテアニンという成分が含まれています。

ただし、高温で入れると神経を刺激するカフェイン多く出てくるため、70℃以下の低温で入れることで癒し効果を体感できます。

鶏胸肉を食べる

疲れたときにうなぎや焼肉等スタミナがつきそうなものを食べる方がいますね。
いわゆるスタミナ料理といわれるものは栄養不足になった場合には効果的ですが、脂っこい食べ物は消化するのに自律神経に負担がかかり逆に疲れが増す恐れがあります。

お肉を食べるならオススメしたいのが鶏の胸肉です。
鳥の胸肉にはイミダゾールペプチドという物質が含まれています。

この物質が抜群の高疲労効果を持っていることがわかっっています。
1日100グラムの鶏胸肉を食べることで脳をさびにくくしてくれます。

ぬるま湯に浸かる

暑いお風呂やサウナは汗をかきます。
これまた脳の自律神経が一所懸命 体温調節しようと酷使されてる証拠です。

オススメは38℃度前後のぬるま湯に脇の下あたりまで浸かること。
程良く体を温めて脳を冷ますことで自律神経が落ち着いて体が睡眠に向けた準備をしやすくなります。

皆さんもぜひお試しください。

あとがき

脳の疲れは質の良い睡眠しかなくて、でも現代人の睡眠時間は短くなってきているらしいので結果的になかなか疲れが取れないという状況に陥っているわけですね。

質の良い睡眠をとるのは簡単なことではありません。
マットや枕に気を遣っても効果が出ない時もありますよね。

わたしの場合は夜になったらスマホやパソコンを一切触らないようにしています。
これは本当に効果があると実感しています。

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