なぜ男の子は“ワル”に憧れちゃうの?『チコちゃんに叱られる』

2020/10/30放送『チコちゃんに叱られる』
和田アキ子さん、みやぞんさんをゲストに迎えています。
チコちゃん「なぜ男の子は“ワル”に憧れちゃうの?」
ついつい動物に戻っちゃうから
詳しく教えてくださるのは、脳のメカニズムについて研究している生理学研究所 柿木隆介 名誉教授です。
動物的本能からワルに憧れる
男の子がワルに憧れて乱暴な感じをかっこいいと思ったりしますよね?
これは実は「動物的本能を隠せない」からだと思います。
例えば 百獣の王ライオンを想像してみてください。
彼らはすごくお腹が空けば狩りをして眠くなれば寝る。
つまり本能のままに生きています。
しかし 私たち人間はどうでしょうか?
人間にとって「本能のままに生きる」ことはやってはいけないことです。
だから「本能のままに生きてる人」を見ると私たちはワルだと考えちゃうわけです。
例えば、いわゆるワルが肩をいからして歩いてたりするのは動物にとっては相手を威嚇するため、それから自分の縄張りを大きくとるためにやっています。
暴走族がスピードに憧れてしまうのが動物的にいえば、外敵から逃げる能力を見せびらかすため。
ガンを飛ばす・メンチを切るなども動物的にいえば、自分が優位に立つための本能的な行動です。
人間も元々は動物ですよ。
だから本能のままに生きることは自然なことですし、心の中では動物的本能のままに生きたいと思っています。
だから、動物的本能を隠さずに生きている人、つまりワルに対してみんな憧れを抱くのです。
ワルには憧れることは子孫を残すことと等しい
生き物として真っ直ぐすぎる想いからワルに憧れてしまう男の子たち。
しかし、この憧れは一方で人類にとって重要な役割を担っているともいえます。
ワルには憧れることは子孫を残すことに繋がります。
目立つことでパートナーを見つける!?
ワルに憧れて身なりや言動が変わると集団の中ですごく目立ちます。
でも、この目立つということが僕たち人間も含めて動物にとってはとっても重要なことです。
動物はパートナーを見つけ子孫を残すためにあの手この手を使って目立つための工夫をします。
人間の場合はワルになって目立つことがそのパートナーを見つけるための工夫の1つと考えられます。
暴走族のファッションも子孫を残すため
リーゼントも子孫を残すため
派手なバイクも子孫を残すため
そう言われるとあまりかっこいい感じがしませんね。
ワルに憧れて目立つと女性にモテるようになる!?
さらにワルに憧れて目立った行動をする男性の中にはいろんなホルモンが出ています。
人間は周囲から注目を浴びると、脳の中で興奮ホルモンの「アドレナリン」と幸せホルモンの「セロトニン」「オキシトシン」が分泌されます。
この3つのホルモンによって気持ちが奮い立ち、さらに自分自身にうっとりしてナルシストのような状態になります。
こうして自信に満ち溢れた男性を女性が見ると、男性から女性を惹きつけるために最も重要な「テストステロン」という男性ホルモンが分泌されます。
このテストステロンこそ“モテ”ホルモンです。
このモテホルモンが出ることで男性はさらに男らしさが増し、それを見た女性は「良い子孫を残せそうだな」と本能的にその男性を好きになるのです。
もちろん人間の女性が男性に惹かれる要素は他にたくさんありますが、動物的本能の観点からモテホルモンに惹かれてしまうことが考えられます。
このような 人間というより動物そのものの本能のプロセスに支配され、男の子たちはついついワルに憧れてしまってきたのです。
あとがき
本能のままに生きることはいけないことで、本能のままに生きている人をワルと捉えていたということですね。
大体の大人がワルを嫌うのは、自分が本能のままに生きたい願望があるけど抑えているのに本能のままに生きている人を見ると羨み妬むからってことでしょうか。
わたしも食べたくなったら食べ眠くなったら眠るような本能のままの生き方に憧れますわ〜

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