出雲大社の最強参拝ルート!多くの参拝者が知らない5つの参拝法『林修のニッポンドリル』

2020/10/28放送『林修のニッポンドリル』


巨大なしめ縄でおなじみ 島根県にある出雲大社
ご縁を求めて全国から多くの方が参拝する “縁結びの聖地”として知られていますが、実は多くの参拝者に知られていない最強縁結びルートがあるのをご存知ですか?

縁結び参拝では御本殿がゴールではありません。
持ち帰るとご利益がアップするといわれるものがあります。

さらに 旧暦10月は全国の神様がいなくなることから「神無月」といわれますが、その全国の神様が集まると出雲では「神在月」と呼ばれ 最もご利益を授かれるタイミングといわれています。

そんな出雲大社でよりご利益を授かる5つのポイントをご紹介します。

  1. 参拝前にを拾いにいく
  2. 要注意!? 2礼4拍手1礼が正しい参拝法
  3. あなたの縁結びの相手を決める社を参拝
  4. 神様の力が宿る砂を持ち帰る
  5. 最後に御本殿を西から参拝

参拝前に砂を拾いにいく

出雲大社を参拝するには出雲大社前駅で下車します。
駅を出たら まず向かうのは出雲大社の表参道である神門通りです。

神門通りを約10分歩くと出雲大社への入り口にある鳥居が見えてきます。
もちろん出雲大社をお参りする方ならこのまま進むのが一般的ですが、鳥居の手前で左折して旧表参道である神迎の道を 約10分 進みます。

到着したのは日本海に面した“稲佐の浜”です。
実は出雲大社と深い関わりを持つとても神聖な浜です。

稲佐の浜は神在月に全国から神々が上陸するといわれている場所です。
さらに夕日が沈む様子は日本遺産にも認定されるほど絶景。

そんな稲佐の浜には出雲大社へ行く前に砂を拾いに立ち寄ってほしいです。
この砂を出雲大社に持参してあることをすることでご利益を授かれるといわれています。

詳しくは後ほど説明します。

要注意!?2礼4拍手1礼が正しい参拝法

浜で砂を拾ったら いよいよ出雲大社へと参りましょう。
鳥居をくぐるとここからが神の領域です。

参道を進んでいくと ここで出雲大社ならではの光景が目の前に出現します。
この参道は全国的にも珍しい下り参道です。

実は昔この地域は砂丘でした。
この砂丘の盛り上がった部分がちょうど鳥居の前に位置していたため下り参道になったそうです。
この参道を下っていくと、まるでご本殿へと誘われるような神秘的な感覚に包まれます。

そして参道をしばらく下ると右手に“祓えの社”が見えてきます。
ここは自分でも知らぬ間に犯した心身の穢れを祓い清めてくれる神様がいるといわれている社です。

いわばこれからご利益を授かるための大切な準備です。
しかし このとき1点要注意があります。

一般的な神社では2礼2拍手1礼ですが、出雲大社でご利益を授かるには独自の参拝法をしなくてはなりません。
出雲大社では2礼4拍手1礼が正式な参拝法です。

もともと出雲大社では大きな祭りの際に8拍手をするのですが、日頃のお参りではその半分の4拍手をするのが作法として受け継がれてきたといいます。

神社の作法が2礼2拍手1礼の理由

では、そもそも2礼2拍手1礼が神社での作法として広まったのでしょうか?

実は明治より前は神社によって参拝方法というのがもうバラバラでした。
それが明治時代になって「神社祭式行事作法」というものが定められて日本全国の神社の参拝の仕方が2礼2拍手1礼に統一されました。

ただ 出雲大社に関してはそれまで行われていた独自の参拝方法をそのまま続けて良いとされたといわれています。

※諸説あり

あなたの縁結びの相手を決める社を参拝

身を清めた後に目指すのは、しめ縄がかかった拝殿です。
樹齢400年の立派な松並木を抜けると出雲大社の代名詞「大しめ縄」がお目見えします。

ここで参拝者を圧倒するのが拝殿の大しめ縄ですが、拝殿の大しめ縄は小さい方です。
大きいしめ縄は最後の方に登場します。

巨大しめ縄がある拝殿にも2礼4拍手1礼をし、続いて参拝するのはいよいよ出雲大社の中心です。
見えてきたのはまるで城壁に囲まれたような建物。

その先には何ぴとたりとも立ち入りることができない最も神聖な場所があります。
出雲大社の御祭神であり、縁結びの神様 大国主神が祀られている御本殿です。
1952年には国宝にも指定されました。

荘厳な雰囲気の中 御祭神に思いをはせて参拝します。
しかし、縁結びの参拝は御本殿がゴールではありません。
まだご利益を授かるポイントがあります。

境内にはご本殿を取り囲むようにいくつもの建物があります。
実は御本殿を中心に反時計回りに境内を巡ると縁結びのご利益を授かれるといわれています。

続いて向かうのは、まるで壁のような社の“十九社”
ここは縁結びのご利益を授かるための重要な場所といわれています。

十九社は神有月に全国から出雲にやってきた神様たちが宿泊されるといわれています。
神様たちは“神はかり”という会議を行うのですが、そこで議論が交わされるのが縁結びです。

そこで十九社でお参りすると神様たちが縁結びの相手を決めてくれるといわれています。

神様の力が宿る砂を持ち帰る

御本殿の周囲を反時計回り、続いて向かうのは縁結びの神様 大国主神の父親であるスサノオノミコトが祀られている社です。

ところで皆さん、稲佐の浜に立ち寄ったことを覚えていますか?
実はこれから向かう場所が1つ目のポイントだった砂を使う場所です。

ちょうど御本殿の真裏まで進み、右手に見えてきたのが目的の“素鵞社”です。
この社のみ周囲は木々に囲まれており、境内の中で異質な雰囲気を醸し出しています。

お参りを終えると社殿の周囲を散策します。
すると 縁の下に砂の入った木箱が置かれています。

木箱にある砂は縁結びの神・王国主神の父親であるスサノオノミコトの力が宿っているといわれています。
とてもご利益のある砂なのです。

ご利益のある砂をいただくための絶対条件が稲佐の浜で取ってきた砂と交換することです。
浜の砂を入れたら木箱の中の別の場所からご利益があるといわれている砂をいただいて持ち帰ります。

立ち入り禁止の山の岩を触る

さらに素鵞社のご利益ポイントはこれだけではありません。
実は出雲大社の真裏は八雲山と呼ばれ、神々が住み 力が宿っているといわれる神聖なエリアです。

聖域であるがゆえに立ち入り禁止となっていますが、境内で唯一 その山に触れられる場所があります。
そのポイントがあるのは素鵞社の裏側です

八雲山の山肌に触れるとご利益を授かることができます。

最後に御本殿を西から参拝する

続いて向かうのが出雲大社で縁結びのご利益をより授かる重要なポイントです。

引き続き 反時計回りに境内を回っていくと左にポツンと佇む小さい賽銭箱があります。

ほとんどの人が見落としている場所ですが、実は5つ目のポイントです。
ここで最後に御本殿を西から参拝すると縁結びのご利益をより授かれるといわれています。

実は御本殿内の御祭神である縁結びの神様・大国主神が向いているのは正面ではなく西側を向いているのです。
なので西から参拝しないと御祭神に対して正面から参拝したことにならないのです。

しかし なぜ御祭神が西側を向いているのか、その明確な理由はまだ明らかになっていません。
多くの研究者が解明に取り組んでいる出雲大社のミステリーです。

数ある説の中でもロマンを感じる説が全国の神様たちを出迎えている説

出雲大社を空から見ると御祭神が向いている西の方角にあるのがあの砂を拾った稲佐の浜です。
つまり稲佐の浜から上陸する全国の神様たちを出迎えるため御祭神は西側は向いているという説があるのです。

さらに御本殿を中心に反時計回りに境内を巡るという作法ですが、西側を向いている御祭神に失礼のないよう下座から回るべきだからといわれています。

そして御本殿周りを一周したら いよいよ出雲詣でのクライマックス、日本最大級の大しめ縄と対面します。
西側まで進み、回り込むと規格外に大きなしめ縄が飾られた神楽殿が見えます。

神楽殿の大しめ縄は全長13.5m、重量5.2トンの日本最大級。
あれだけ大きかった拝殿のしめ縄が小さく見えるほどです。

出雲大社周辺の4つの謎

出雲大社は大しめ縄を見て終わりではありません。
日本一といわれる出雲大社博士が解き明かす出4つの謎を調査します。

伝説の池で婚期が占える

婚期が占える伝説の池があるのは出雲大社から電車とバスで約2時間のヤマタノオロチ伝説とゆかりを持つ“八重垣神社”です。

実はヤマタノオロチ退治に向かったスサノオノミコトが愛する妻を守るために避難させた場所です。
その妻というのが出雲大社の神様の母親なのです。

八重垣神社の中にある伝説の池 “鏡の池” で和紙と硬貨を使って良縁を占うことができます。
これこそが婚期を占う儀式です。

コインを乗せた和紙が15分以内に沈めば婚期や恋愛成就が近いという教えです。

“鏡の池”と呼ばれる伝説の池は、ヤマタノオロチ退治に向かったスサノオノミコトの妻がこの池を鏡として使い愛する夫の帰りを願った場所です。

境内で売られている和紙を購入し、和紙が沈む時間で良縁を結ぶまでの時間、さらに沈む場所で相手との距離などが占えるといわれています。
鏡の池での占いは本人でなくても代理の方でも大丈夫です。※代理は原則 身内のみ

出雲大社の境内に湧き出る持ち帰られる神の水

出雲大社の境内には持ち帰られる神の水があります。
その場所は御本殿から徒歩5分ほどのほとんど参拝者が近づかないエリアに神の水が湧く“真名井の清水”があります。

真名井は全国各地にある湧き水の中でも最上級の湧き水であることを指す敬称です。
出雲大社の重要な神事にも関わる、まさに神水です。

それがなんと自由に持ち帰れるのです。
島根の名水百選にも選ばれた名水で神が宿るといわれる湧水、皆さんもいかがですか?

なぜ特殊なスタイル?出雲そば誕生の謎

稲佐の浜から神迎えの道を通って出雲大社へ向かうと道中で目につくのは今が旬の出雲そばです。
出雲そばは三段の丸い漆器にそばを盛って出すスタイルです。

長野の戸隠そば・岩手のわんこそば とともに日本三大そばの1つに数えられています。
中でも『荒木屋』さんは創業230年以上 出雲そば屋さんとして日本で最も古い老舗中の老舗です。

三段の器に盛り付けられたコシの強い蕎麦に薬味をのせ、うるめ鰯でとった伝統のつゆでさっぱりといただきます。

出雲そばが根付いた理由

どうして出雲そばが根付いたのでしょうか?
もともと出雲は痩せた土地が多くて稲を育てるにはあまり向いていない地域でした。

そんな中で江戸時代に徳川家康の孫である松平直政が長野から出雲の藩主になった際にそば職人をたくさん連れてきたのが そば作りの始まり といわれています。

その後の松江藩主である松平治郷がそば好きになってそば食を奨励したことから「出雲そば」が発展して有名になったといわれています。

三段の器に盛られている理由は重箱のように弁当代わりとして屋外で食べられたといわれています。

本殿の前にある3つの円の謎

出雲大社で最も神聖な場所・御本殿の前の地面には3つの円があります。
実はこの3つの丸は出雲大社の大変ありがたい場所なのです。

現在の御本殿になるはるか昔、約1000年前にここにあったとされるのが高さ48メートル、17階建てのビルに相当する超巨大神殿がありました。
神殿へと続く階段の長さはなんと109メートルもあったといわれています。

当時の出雲大社は奈良の大仏殿や京都の大極殿よりも大きく日本一の大きさだったといわれています。

この3つの円はそんな巨大神殿を支えるための支柱があった証拠なのです。
そんなありがたい3つの円。

1000年前のいにしえは感じてみてはいかがでしょうか?

あとがき

出雲大社には前々から行きたいと思っていました。
もちろん寝台特急サンライズ出雲に乗っていくのです。

ですが、いまだに行けていません。
どうせいくなら“神有月”の時期に行きたいですね。

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