60歳以上の8割が発症!?白内障との正しい付き合い方『健康カプセル!ゲンキの時間』

2020/11/29放送『健康カプセル!ゲンキの時間』


50代では4割以上、80代になるとほぼ100%の人が白内障にかかっているといわれています。
白内障はカメラでいえばレンズにあたる水晶体のタンパク質が何らかの原因で変質して白濁してしまう病気です。

進行してしまうと視界が白くかすんだり外の光を眩しく感じたり、ひどくなると目の前がオレンジ色にぼやけて人の顔や周囲の状況が全く認識できず、最悪の場合 失明する恐れもあります。
さらに目が見えないことで何をするにもやる気が起きず、結果 認知症のリスクが高まってしまいます。

今朝は高齢の方はもちろん若い方も知っておけば安心、私たちが必ず通る道「白内障」について学んでいきたいと思います。

詳しく教えていただくのは、秋葉原白内障クリニック 最高顧問 赤星先生です。
年間約9000件の手術をこなす、まさに白内障手術のゴッドハンドです。

白内障は水晶体が濁る病気

まずは白内障の基礎を学びます。

目玉の中には光を集める水晶体というレンズがあります。
文字通り本来は水晶のように透明で綺麗なレンズですが、この水晶体が濁って光がうまく入らなくなるのが白内障です。

水晶体はカメラでいうレンズ部分です。
水晶体が澄んでいれば目に映るものをそのまま正確に認識することができます。

ところが、何らかの原因で水晶体が濁り、目に映るものが白くぼやけたり正確に認識することができなくなってしまうのです。

白内障のタイプ

白内障にはいろんなタイプのものがあります。

皮質白内障

皮質白内障とは皮質という水晶体の表面にくさび状の白い濁りができる白内障のことです。

皮質白内障は黒白のコントラストが落ちてくるにつれて認識づらくなるのが特徴です。
初期の皮質白内障では視力を測れば良い数字が出てますが、コントラスト感度の低下という問題が起こります。

皮質白内障の主な原因は老化ですが、目をこすったり物理的な刺激が加わるとレンズを支える「チン小帯」が切れたり緩んでしまいます。
すると 水晶体の形が崩れて水が溜まり皮質白内障になってしまいます。

皮質白内障チェック

  • 外の光を眩しく感じる
  • 目に霞がかったように感じる

これらに当てはまる方は皮質白内障の疑いがあります。

核白内障

皮質が水晶体の表面なのに対し、核白内障は水晶体の中心部にあたる核が徐々に硬くなり黄色や茶色などに変色してしまう白内障のことです。
それに伴い視界にも色がついてしまいます。

さらに水晶体が硬くなると光の入り方が変わり、視力も急激に低下します。
年々近視の度数が強くなっている方は白内障が進行している恐れがあります。

核白内障の原因は近視にあります。
目の奥の網膜周辺は毛細血管が多く酸素が集まっています。

通常 目の中心はゼリー状のもので埋まっていて酸素が水晶体に触れないようになっています。
しかし 近視の人は年をとるとそれが液状化しやすく酸素が水晶体に悪影響を与えてしまいます。

そうなると急速に核白内障が悪化します。
核白内障はひどくなると水晶体が茶色に変色し、視力は衰えて色の違いがわからなくなります。

黒と紺の色の違いがわからない場合、核白内障の症状が出ているかもしれないのでご注意を!

目の疾患は認知症につながりやすい

実際 視力が衰えると本が読めない、テレビも面白くない、外に出ても危ない。
何をやるにも気力が湧かなくなる人も多いそうです。

そして高齢者の場合、それが更なる病気を招くと警鐘を鳴らすのが朝田先生(メモリークリニックお茶の水 院長)です。
白内障に代表される目の疾患は何であっても認知症に繋がりやすいということがわかってます。

例えばイギリスで50〜69歳の人を追跡した研究があります。
目の障害が軽度の場合には1.8倍、重度の場合には3.6倍にも認知症の危険性が高まるそうです。
つまり 白内障に代表される目の病気を放っておくと認知症の危険性が高まるといえます。

人は情報の8割を目から得ているといいます。
皆さんの正しい知識を持って将来に備えましょう!

最近増えている「若年型白内障

最近は30〜40代のパソコンを使って仕事をしている方に若年型白内障が増えています。
原因はブルーライトといわれています。

若年型白内障は水晶体前面の中央に濁りができるのが特徴です。
片目から起こるのでなかなか気づかないことが多いです。

若年型白内障チェック

  • 明るいところで非常に非常に眩しく感じられる
  • 霧の中にいるような感じがする

若年型白内障は進行が早いので、これらに当てはまる方は大至急眼科を受診してもらってください。

白内障手術

濁った水晶体を人工のレンズと入れ替える白内障手術があります。
レンズの種類は大きく分けて2つ。

1つは「単焦点レンズ」。
近いところと遠いところのどちらかに焦点を合わせるためメガネが必要ですが、保険適用です。
3割負担の場合、両目合わせて10万円程度で手術できます。

もう1つは遠近両方が見える「多焦点レンズ」。
メガネが要らない優れものですが、昨年度までは保険がきかず費用も高額でした。
しかし この4月からは「選定療養」という形で単焦点レンズの差額分だけを患者さんが負担して手術を受けられるようになりました。

目には点眼麻酔を施すため痛みは全くありません。
まずは特殊なメスで1.8ミリほどの穴を開け、次にプレチョッパーという特殊な器具で水晶体を分断します。
超音波で核をさらに細かく砕いて吸い取ります。
最後に水晶体代わりの人工レンズを挿入して広げたら手術終了です。

手術時間 片目約5分
手術室に入ってわずか20分で終了します。

レンズは一生ものタイプで交換することができません。
そのため、どこに焦点があるタイプのレンズを使うかを慎重に決めておかないといけません。
それが一番大切です。

1度濁ってしまった白内障を薬で治すことはできません。
進行をある程度遅らせる程度の効果しかないので、もし日常生活上不自由があれば手術を受けた方がこれから先の人生はずっと明るくなると思います。

あとがき

人は情報の8割を目から得ている!!
そりゃ目を大切にしないといけませんね。

パソコンにスマホにテレビ…
普段から目を酷使しているのでもっと目を労ろうと思いました。

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