高血圧・冷え性・疲労回復に!正しいお風呂の入り方『健康カプセル!ゲンキの時間』

2020/12/13放送『健康カプセル!ゲンキの時間』


寒い冬 1日の終わりのお楽しみといえば温かいお風呂ですよね。
しかし あるアンケートによると、毎日湯船に浸かるという人は最も割合が多い60代でも51%と、およそ半数しかいないことが判明しました。

実は湯船に入らなきゃもったいないのです!
入浴は毎日誰でもできる健康法です。

お風呂という健康増進ツールがほとんどの家庭にあるのに使わない手はありません。
ところが、多くの人がお風呂の入り方を間違っており、健康増進ツールを有効に使えていません。

そこで今回は、お風呂のスペシャリストが間違いだらけの入浴法にダメ出し!
健康になるお風呂の入り方を紹介します。

今回お話を伺うのはお風呂の健康の関係に詳しい早坂先生です。

お風呂は単に汚れを落とすだけではなく、疲れを取る等の健康効果を期待している人も多いです。
しかし ほとんどの方が間違った入浴法をしているといいます。

掛け湯の方法を間違えると命が危険!?

掛け湯を肩から始めると、肩はちょうど心臓の辺りなので身体にとってすごく負担が強くなり、ヒートショックを起こす可能性があります。
ヒートショックとは、急激な寒暖差が原因で血圧が急上昇して命に関わる心筋梗塞脳卒中などを引き起こしてしまうことをいいます。

熱いお湯をいきなり心臓付近にかけると、冷えた体にとって寒暖差の影響が強くなり、ヒートショックを起こしやすいのです。
掛け湯は心臓から遠い手足の先から行い、徐々に体をお湯の温度に慣れさせるようにしましょう。

頭からスタートすることも血圧を上げることになり危険です。
かけ湯をしないで直接湯船に入る方もいますが、もってのほかです。

湯船の姿勢

続いてのポイントは「湯船での姿勢」。

首をへりにかけて腰を浮かすのは肩こりの原因になる

お風呂で浴槽のへりに首を預けて腰を浮かせてリラックスする。
この姿勢結構やりがちですよね。

しかし、自宅のお風呂ではおすすめできない姿勢です。
温泉みたいにかなり広い所であれば身体に負荷をかけることなくできますが、自宅のお風呂は狭いので窮屈な感じになってしまいます。

狭い浴槽でこの姿勢をすると首付近にある僧帽筋が緊張しやすく、首こりや肩こりの原因になることもあります。

半身浴は疲労回復にならない

半身浴はお風呂でのんびり過ごしたいだけであれば、身体への負担が少なくて良い方法です。
しかし、疲労回復の効果は弱いです。

そもそも「疲労」とは細胞が過剰に活動した結果 老廃物が溜まり細胞の機能が落ちてしまうことをいいます。
疲れを取るには細胞に溜まった老廃物を回収して栄養や酸素を運ぶために血液を体の隅々まで循環させることが大切です。

ところが、半身浴は血液の流れを良くする静水圧効果が得られません。
静水圧効果とは、湯船に入ることにより全身に適度な水圧がかかり血流が良くなる効果のことです。
半身浴より肩までしっかり浸かる全身浴の方が静水圧効果が強く働くため、血流がよくなり疲れが取れやすいです。

さらに半身浴では疲れが取れにくいもう1つの理由があります。
半身浴はお風呂の大事な効果である温熱効果が十分に得られません。

温熱効果とは、体の温まることで血管が広がり血流が良くなる効果のことをいいます。
こちらも全身浴の方が効果が高いです。

健康効果の高いお風呂の温度は40度

お風呂の温度には人それぞれ好みがあると思いますが、先生オススメの温度で入ると疲労回復だけでなく高血圧や冷え性にも効果が期待できます。
ズバリ40度で10分間がオススメです。

熱いお風呂は健康を損なう恐れがあります。
42度以上の熱いお風呂は疲労回復に繋がらないだけではなく高血圧になってしまいます。

人間には自分の意思とは無関係に心臓や内臓を動かして自動的に調節する神経があり、これを「自律神経」といいます
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあり、それぞれ車のアクセルとブレーキに例えられます。

アクセルである交感神経が優位になると心拍数が増加して血圧を上昇させたりします。
一方、ブレーキの副交感神経が優位になると心拍数が減少して体を落ち着かせます。

熱いお風呂に入るとアクセルの交感神経が優位になってしまうため、血圧が上昇してしまうのです。
さらにお風呂が熱いと血圧が上がるばかりではなく疲労回復ができなくなってしまいます。

疲労を回復するためには血液を循環させて老廃物を排出することが大切です。
実は40度の湯船につかる場合、10分間で血液が全身を巡ることがわかっています。
そのため、疲れを取るには40度で10分間がオススメなのです。

さらに40度のお風呂は冷え性にも効果抜群です。
冷え性は熱いお風呂の方が効果がありそうな気がしますが、熱いお風呂だと体温が急上昇するので体が汗をかいて温度を下げようとします。
結果として温かいのが長く続かないということになります。

お風呂に入るタイミングは寝る1〜2時間前がベスト

そして健康効果をより高めるためにはお風呂に入るタイミングも大切です。
健康の基本である睡眠のためには寝る1〜2時間前に入浴するのがポイントです。

人は体温が下がると眠りやすくなります。
そのため寝る前に体温を下げておくことが大切です。

人間は一旦お風呂に入ると体温がぐっと上がり、この後に急激に体温が下がります。
この急激な体温の下がり方が良い睡眠に繋がると研究されています。

質の良い睡眠に繋がる体温で眠るためには寝る1〜2時間前のタイミングでお風呂に入るのが良いのです。

お風呂に潜む危険

健康効果抜群のお風呂ですが、実はたくさんの危険も潜んでいます。

お風呂での事故で亡くなっている人は、なんと年間1万9000人
これは交通事故での死亡者数の約4倍です。

寒暖差がヒートショックを起こす

先ほど掛け湯でヒートショックの可能性があるとお話をしましたが、掛け湯の他にもお風呂場と脱衣所の寒さが原因になるのことが多く、この時期 最も危険なことです。

すぐにできる対策としては、服を脱ぐ前に温かいシャワーを出しっぱなしにして浴室を暖めること。
できれば脱衣所には小型の暖房器具を置くようにして浴室と一緒に温めるようにしましょう。

転倒

何かと滑りやすい浴室は転倒の危険があります。

ホームセンター等で購入可能なお風呂用滑り止めテープを浴室の入り口はもちろん、滑りやすい場所に貼るようにしましょう。
例えば、浴槽近くの床や浴槽のふち、浴槽の中にも貼っておくと転倒予防の効果が高まります。

また、転倒の可能性は脱衣所にもあります。
高齢者の方が立ったままズボンを脱ぐと転倒する可能性がありますので、できれば座るか何かに捕まった形で脱いでいただく方が安全です。

実は怖いお風呂での事故、しっかり対策をしていきましょう。

あとがき

お風呂のベストな温度が40度です。

そうはいっても寒い冬に40度に設定するとすぐにお風呂の温度が下がってしまいますよね。
なので我が家は入浴したらちょうど40度になるように冬は43度に設定しています。

40度設定は寒すぎてかえって体調を崩してしまいます。
それぞれの環境に合わせて温度設定をすれば良いと個人的に思っています。

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