ベストセラー繊細さんシリーズから学ぶ!繊細さんにオススメの対処法『世界一受けたい授業』

2020/12/12放送『世界一受けたい授業』
今ある言葉が大きな話題を呼んでいます。
それが「繊細さん」。
「繊細さん」とは、感じる力が強くとても繊細な人(HSP:Highly Sensitive Person)のことをいいます。
繊細さん(HSP)はなんと5人に1人いるといわれています。
教えてくれるのは、ベストセラー『繊細さん』シリーズの著者でHSP専門カウンセラーの武田友紀先生です。
実はこの方もHSPです。
今年4月に当番組でも放送し、大きな反響を呼びました。
繊細さんは生まれつき危険を判断する脳の扁桃体の働きが強く、音や光など小さなことも感知する神経回路を持っています。
そのため、他人の言動や感情などの些細なことを無意識に感じとり、他の人よりも疲れやすいのです。
繊細さんは決して病気ではありません。
背が高い人と同じで個性の1つなので治すものではありません。
無理に自分を変えようとせずに、まずは自分を知ることが大切です。
自分は繊細さん?繊細さんチェック
繊細さん(HSP)に近いかチェックを行います。
自分に当てはまるかどうかチェックしてください。
全部で4項目あります。
- 他の人よりも深く考えることが多い。
- 音や光など周りの環境から過剰に刺激を受けやすい。
- 他人の痛みもまるで自分に起こったかのように敏感に反応する。
- 些細な変化を敏感に察知する。
この4つの項目、あなたはいくつまではまりましたか?
4つの項目全てに当てはまれば繊細さんの可能性があります。
もし1つでも当てはまらない場合はおそらく繊細さんではありません。
悩みへの対処法というのは非繊細さんにも有効な場合があるので-役に立てていただければと思います。
繊細さんは神経質ではない
繊細さんは神経質とは違います。
繊細は生まれつきのものであり、神経質というのは不安な状況から身を守ろうとして生まれてくるものです。
繊細さんは5人に1人いるとはいえ、社会全体で見たら少数派です。
なので、働き方からカフェのBGMの音量まで多数派に合わせて調整されているので感覚が鋭い繊細さんにとっては過ごしにくいと感じることも多々あります。
そんな繊細さんにオススメの対処法をご紹介します。
頼まれごとをされたら自分のできる範囲を伝える
こんな経験ありませんか?
仕事中に何かを頼まれたとき自分よりも相手を優先してしまい、ストレスになる。
こんなときどうすればいいのでしょうか?
頼まれごとをしたときは「今は自分の仕事もあるから半分ならできるよ」とイエス・ノーの2択の返事ではなく、相手の要望を聞きつつ自分のできる範囲を伝えることを心がけると気持ちが楽になります。
友達と会う時は帰る時間を伝えておく
繊細さんにはこんな悩みもあります。
大好きな友達と過ごす楽しいひと時を過ごしていましたが、時間が経つにつれて疲れてしまい帰りたいと思う。
大好きな友達なのになんでこんな気持ちになっちゃうのかと悩んでしまう繊細さんは少なくありません。
友達と無理せず楽しく過ごすには帰る時間を伝えておくと良いです。
どんなに仲の良い友達でも長時間一緒にいると疲れてしまうこともあります。
3人以上なら90分、1対1なら2時間など、まずは自分の限界を知っておきましょう。
それを踏まえて、約束の段階で「その日は5時に帰るね」と伝えておくと当日言い出しにくくて気を使うということも防げます。
イライラしたら自分の本音に問う
小さなことでもよく気がつく繊細さんは人よりも気がつくから人より働いてしまいます。
なので、何も気づかない人にイライラしてしまうのです。
自分ばかりをやってイライラするときは1度手を止めて自分のしたいことをしましょう。
イライラしたらとりあえず手を止めて深呼吸し、「本当は今何をしたい?」と自分に問いかけてみましょう。
本音に気づいたら自分で叶えてあげましょう。
「相手を嫌いになっても良い」と自分を許す
共感力が強い繊細さんのこんな悩みもあります。
繊細さんは周りの人と良い関係を築きたいという気持ちが人一倍強い傾向にあります。
繊細さんは苦手な人に対しても「その人もきっと本当は悪い人ではない、良いところを見つけて仲良くしよう」と考えてしまいがちです。
合わない人がいるのは自然なことなので全員を好きになろうとせず、「相手を嫌いになっても良い」と自分を許してあげてください。
挨拶はしっかりするけど自分から話しかけないとの距離感を保てばOKと考えると気持ちがすっと楽になります。
指示ではなく役割分担
続いては、バリバリ働く繊細さん。
部下にいろんな指示を出さないといけません。
しかし 感受性の強い繊細さんは「いろいろ指示出したら嫌がられないかな」と自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。
オススメの対処法としては、指示はなく役割分担と考えると良いです。
私はこれを担当するのであなたはこれを担当してくださいと、単純な役割分担として考えれば気持ちが楽になれます。
他人と境界線を作る
人の機嫌に左右されてしまう繊細さん。
繊細さんは表情などから相手の気持ちを察知するので疲れてしまいます。
そんなときに有効なのが、前回反響があったこの対処法「相手との間に境界線は作る」。
ティッシュボックス1つ置くだけでも有効で、気持ちが楽になる場合が多いです。
ペン1本でも良いです。
置くものは何でもいいです。
私とあなたは別の人間ですと意識しながら何か物を置くとそれが心理的な境界線になって相手の感情を受け取りすぎないようにできるのです。
気がつくことは大きな武器
大変なことも多い繊細さんですが、小さな問題点を察知したりす相手の体調の変化に気づいたりするなどたくさんの良いことがあります。
繊細さはどの分野においても高い能力を発揮できる可能性があります。
繊細さんは相手の気持ちに寄り添えるので介護やカウンセラー、インストラクターなど改善支援の仕事に就く方もいれば、問題点を考えていくという点で経営コンサルタントなどに向いている人も居ます。
さらに繊細さんは毎日の中にあるいいものについて全身で感じ味わえます。
繊細な感性を持つ人はより多くの幸せを感じることができるのです。
大雑把に見える人の中にも隠れ繊細さんがいる
繊細さんは一見 気が弱そうな人に多いと思われがちですが、それは間違いです。
大雑把に見える人の中にも隠れ繊細さんがいます。
一見 繊細さんとは判断できない隠れ繊細さんもいるのです。
隠れ繊細さんは会社や学校ではテキパキ動いているのですが、友達の前では元気でも学校から帰って1人になると「なぜあんなことを言っちゃったんだろう」などと落ち込みます。
ストレスを感じやすい繊細さんは些細なことだと自分でもわかっているのにすごく落ち込んでしまうことがあります。
このように落ち込んでしまったときの対処法は「落ち込み」と「復活」のパターンを見つけることです。
落ち込んだときの天気や体調、友達とのやりとりなどを記録してみましょう。
すると、テストが近づくと不安になりやすい、雨の日もいつも朝から体調が悪いなどパターンが見えてきます。
パターンが見えてくると、明日には落ち着くなと自分の状況が客観視できて気持ちも落ち着きます。
また、疲れているのに頭が冴えて眠れない。
実はこれは刺激過多のサインです。
繊細さんは些細なことも無意識に感じ取るので頭の中が刺激過多になりがちです。
なので、こまめに情報を吐き出す必要があります。
対処法としては自分の気持ちを書き留めておく、歌うなどの方法があります。
落書きも時間も場所も関係なく簡単にできる方法なのでオススメです。
ぐるぐると丸を書くだけでも体に溜まった刺激を外に出すことができます。
あとがき
セルフチェックの結果、わたしは「繊細さん」のようです。
気の知れた友人でも1日ずっと一緒にいると疲れて家に帰りたくなります。
あの頃は「体力がなすぎる」と言われたものです。
人のイライラに敏感に反応し、音や光にも、そして部屋の変化にも割と気付く方です。
それがストレスで円形脱毛症になりました。
大人になって神経が図太くなりました。
嫌いなものは嫌いだし、誰かに合わせずに我がままに生きていてもいいんだと思うようになってからは円形脱毛症になることもなくなりました。

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