寒いと体が震えるのはなぜ?『チコちゃんに叱られる』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

寒いと体が震えるのはなぜ?『チコちゃんに叱られる』

2020/12/25放送『チコちゃんに叱られる』
杏さんと濱田岳さんをゲストに迎えています。

チコちゃん「寒いと体が震えるのはなぜ?」

体を震わせて熱を作っているから

詳しく教えてくださるのは、名古屋大学大学院医学系研究科 中村教授です。

体温が低下すると生命の危機に脅かされる

寒いときに私たちの体が震えるのは、実は生命の危機から脱するために起こっています。
そこに大きく関係しているのがタンパク質です。

タンパク質は体の約15〜20%を占めており、体中に栄養や酸素を運んだり骨や筋肉皮膚などを作ったりと人間の生命維持に欠かせない栄養素です。
このタンパク質が効率よく働く温度が約37度、つまり私たちの体温に近い温度です。
しかし体温が低下すると体の中で働くタンパク質の機能が低下してしまいます。

例えば お腹を冷やしてしまうとお腹を下してしまうことがありますよね。
あれはお腹が冷えたことでお腹にある消化器官の様々なタンパク質の働きが弱くなり、その結果お腹を下しているのです。

私たちの体は体温が大きく下がってしまうと体中のタンパク質の働き方を大きく低下します。
その結果 酸素や栄養が体全体に行き渡りにくくなり、生命の危機に陥ってしまうのです。

筋肉を振るわせて効率よく体温を上げる

生命の危機を防ぐために人間にはいくつかの機能が備わっています。
その1つが筋肉を震わせて熱を作り出すことなです。

そもそも筋肉を動かすには「アデノシンミリン酸」という物質が働きます。
このときの副産物として熱が作り出されます。

寒い時つい足を動かしてしまうのも筋肉を動かして熱を作り出すための行動です。
しかし この程度の運動で作り出される熱量はまだ少なく急激な体温の低下は防げません。

そこで「シバリング」が起きます。
「シバリング」とは、体温が低下すると脳から全身の筋肉に「体温を上げろ」という指令が行き、全身の筋肉を1分間で最大500回近く振るわせて効率よく熱を作り出す特殊な運動です。

これにより体温の低下で弱まったタンパク質の働きを回復させて私たちの命を救っているのです。

あとがき

漫画『トリコ』の主人公が「シバリング」を発動させるシーンがありました。
大気を震わせるほど筋肉を動かし、氷点下の中でも上半身裸で体温を維持するほどの熱を算出するというものでした。

この漫画には体温を維持するためにシバリングが起こるとしか書かれていません。
体温を戻す目的がタンパク質の働きを回復させるためだったのですね!

ということは、寒い冬はタンパク質を摂るためにたくさんの肉や魚を食べようと思いました。

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