韓流 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった https://sawami.net Thu, 26 Dec 2019 23:38:28 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.4.1 https://sawami.net/wp-content/uploads/2019/05/cropped-7834F492-FA86-4FEE-BE4C-168C2BDE944A-32x32.png 韓流 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった https://sawami.net 32 32 162365730 【韓流ドラマ】『オクニョ 運命の女』感想 https://sawami.net/2019/12/27/korean/okunyo/ Thu, 26 Dec 2019 23:38:20 +0000 https://sawami.net/?p=1431 監獄で生まれた女性オクニョの半生を綴ったストーリー、朝鮮時代の時代劇です。

周囲の陰謀に巻き込まれながらも持ち前の知識と武芸で問題を解決していきます。
か弱そうな女性が大男を次々とコテンパンにする姿は実に爽快でした。

どんなに強くてもやはり女性。
そんな彼女を支える人達の個性豊かな登場人物が味でした。

出演者

チン・セヨン

朝鮮時代の監獄“典獄署”で生まれ育ったオクニョを演じる女優です。
『不滅の恋人』のヒロインを務めた女優でもあります。

丸い顔で目が大きくキュートですが、怒った時のキッとした目つきもまた魅力的です。
『不滅の恋人』と本作しか見たことがありませんが、他にも多数の作品に出演されているようです。

本作で彼女が演じるオクニョは典獄署で生まれ育ち、明るく元気で聡明な女性です。
面白がる囚人たちに幅広い知識や武芸を学び、並はずれた才能を発揮します。

コ・ス

朝鮮時代の監獄“典獄署”の囚人ユン・テウォンを演じる俳優です。
本作で初めて知りました。

彼が演じるユン・テウォンは頭脳明晰で腕っ節が強く、出獄後は町の商団に加わって商売を広げて金と権力を手に入れます。
オクニョに密かに想いを寄せており、オクニョが困難にぶつかるたびにそばにいて支えてあげます。

キム・ミスク

文定大妃(ムンジョンテビ)を演じるベテラン女優です。
『ウチに住むオトコ』で初めて知りました。

本作で演じる文定大妃は国王 明宗の母であり、先々代王 中宗の3番目の正室です。
息子が幼くして即位後、長年に渡り摂政を務め、現在も絶大な力で朝廷を牛耳っています。

前半は国王やオクニョの良き理解者であり、良い他人そうに見えました。
後半は方向転換して国王とオクニョと敵対する立場となります。

チョン・ジュノ

文定大妃の弟ユン・ウォニョンを演じる俳優です。

彼が演じるユン・ウォニョンは大妃の弟という立場を利用して絶大な権力を手に入れ、思いのままに世を支配しようと企みます。
さらに側室チョン・ナンジョンに頼まれ、正室や他の側室を家から追い出します。

実はユン・テウォンは彼と元正室の間に生まれた子なのです。
このことが原因で息子ユン・テウォンとの関係は悪くなる一方でした。

ソ・ハジュン

朝鮮王朝 第13代王 ミョンジョンを演じる俳優です。

彼が演じるミョンジョンは朝鮮王朝 第13代王であり、第11代王 中宗と文定大妃の息子です。
異母兄である前王が亡くなった後、幼くして即位しました。

長年に渡り摂政を務めた母親の大妃とその一派に実権を握られており、母のせいで民が苦しんでいることを知りながら何もできない自分を情けなく思っていました。
オクニョと出会い、彼女を守るために実母と対立することを決意します。

ストーリー

刺客に追われる2人の男女。
女性は身重だった。

男性は女性を刺客から守ろうとしましたが、それも叶わず、刺客の刃は容赦無く女性の背中を切り裂く。
命からがら逃げた女性は監獄“典獄署”の前に倒れ込んだ。

偶然監獄の役人に助けられ、赤ん坊を産み命を落とす。
その赤ん坊は「オクニョ」と名付けられ、監獄の使用人として働きながら育てられる。

聡明な女の子に育ったオクニョに囚人が面白がって色々と教えるので幅広い知識や武芸を習得していた。

ある日偶然見つけた地下牢で密かに囚われていた元体探人の囚人パク・テスに出会います。
オクニョは頼み込んで彼の弟子となり、体探人並の武術を習得する。

そしてその技術を見込まれて体探人として働くようになる。
初めて体探人として任務を課されてパク・テスとともに中国へ立つが、ユン・ウォニョンの陰謀でパク・テスは仲間である体探人に殺されてしまう。

中国に一人残されてしまったオクニョは自力で朝鮮に戻るが、パク・テスの殺害容疑をかけられて拷問を受ける。
絶体絶命のオクニョだったが、パク・テスを大切に思っていた文定大妃がオクニョがパク・テスの弟子であることを知り、オクニョをユン・ウォニョンの魔の手から救った。

パク・テスを失ってショックを受けたオクニョは体探人を辞めて監獄の使用人に戻り、穏やかな日々を過ごすことを決めた。

監獄の使用人に戻ったオクニョは、凶作の影響で食材不足になり、囚人たちが飢餓していることを知る。
囚人を救いたい一心であれこれ奮闘して食材を手に入れて囚人を救うことに成功する。

しかしこのことを快く思わなかったユン・ウォニョンの妻がオクニョとユン・テウォンを排除するために虚偽の情報を流して二人は贈収賄の罪で捕らえられてしまう。
ユン・テウォンはユン・ウォニョンが裏で手を回したおかげで直ぐに釈放されたが、オクニョはそのまま有罪となり、奴婢として地方に送られてしまう。

様々な困難に見舞われたオクニョだが、持ち前の聡明で機転を利かして困難を乗り越えて役人となり都に帰ってきた。

一方、王宮ではオクニョの母が持っていた髪飾りが訳あって文定大妃の手に渡り、その髪飾りを見た文定大妃は顔色を変える。

その髪飾りの出所がオクニョが育った監獄と知ると、オクニョを呼び出して「髪飾りに心当たりがないか」と尋ねる。
その髪型を初めて見たオクニョは「知りません」と答え、その髪飾りは何かと尋ねた。

その髪飾りは先々代王 中宗のご寵愛を受けた女人に送られる髪飾りだった。
顔色を変える文定大妃を不審に思ったが、そのまま監獄に帰ったオクニョに養親から驚きの知らせを受ける。

オクニョの母親が持っていた髪飾りがなぜか文定大妃の手に渡り、髪飾りを見つけたという使用人を連れて行って拷問をしているという。
理由はわからないが、オクニョも気をつけろということだった。

自分の母が髪飾りを持っているということは、自分は王女かもしれないと疑念を持ったオクニョ。
自分の出生の秘密を知りたいと思い、真実を調べ始めた。

苦労して手にした真実は驚くべきことであり、密かに想いを寄せていたユン・テウォンとの仲を引き裂くきっかけでもあった。
彼女は己の運命とどう向き合い、どのような決断を下すのだろうか。

あとがき

挑戦は急に身分が変わってもすんなりと受け入れられる文化にあるのでしょうか?
日本でも殿様が変わったり身分がひっくり返ったりすることがあるから朝鮮でもそうなのでしょうか?

使用人、一度は奴婢まで落とした身分から急に王女の身分になったとき、すんなりと受け入れられたオクニョがにわかに信じ難いです。
そこに多少引っかかりましたが、ストーリー自体は辛い環境に身を枯れても持ち前の知性と技術で次々と乗り越えていく面白さがありました。

オクニョが体探人として働いている間は「命令に疑問を持たずただ従えば良い」という理不尽さに嫌気がさしましたが、体探人を辞めて以降はストーリーに深く関わる登場人物が増えて賑やかになりました、
中盤以降は見応えがあり、面白かったです。

全51話もありますから見応えがあるのは当然でしょうね。

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【韓流ドラマ】『ロマンスは命がけ!?』感想 https://sawami.net/2019/12/26/korean/romance-is-death/ Wed, 25 Dec 2019 23:00:00 +0000 https://sawami.net/?p=1424 事故をきっかけに人格が変わってしまった神経外科医師ハン・スンジュ。
彼の担当医師となった内分泌内科医師チュ・イナ。

ハン医師の勘違いでチュ・イナを憎しみキツく当たるが、それでも誠実に接するチュ・イナに次第に心を開いて恋愛関係に発展します。
しかし、事故にあった時の破片が脳内に残っていて、それが原因で恋をすると命を落とす虞があったのです。

彼女を愛しく思うほどに自分の命が危うくなる。
まさに「ロマンスは命がけ!?」なストーリーでした。

出演者

チ・ヒョヌ

神経外科医師ハン・スンジュを演じる俳優です。
彼は『恋する泥棒~あなたのハート、盗みます~』で知りました。

外見はイケメンではありませんでしたが、『恋する泥棒』を見ているうちに彼の魅力にハマってしまいました。
彼が出演している作品をもっと見たくなりました。

イ・シヨン

内分泌内科チュ・イナを演じる女優です。

見覚えのない女優でしたが、ググってみたところ『番人!~もう一度、キミを守る~』の主役を務めた女優でした。
このドラマでは娘を失い真犯人を鬼気迫る表情で追う元刑事役でした。

本作『ロマンスは命がけ!?』では両親を早くに亡くすという過去を持ち、周りに辛く当たられても耐えて前向きに生きようとする明るい女性役です。

だから同じ女優だとは思わず、ググるまでに気づきませんでした。
素敵な女優さんです。

イム・ジニョプ

ハン・スンジュを兄と慕う神経外科医師チャ・ジェファンを演じる俳優です。
初めて見る俳優でした。

ググってみましたが、欲しい情報が出てきませんでした。
(わたしの検索方法が悪かったかも…)

『推理の女王2 ~恋の捜査線に進展アリ?!~』で悪役としてチラッと出ていたのをたまたま見かけたのでまだ出演本数が少ない若手俳優かもしれません。
これからが楽しみな俳優です。

ユン・ジュヒ

チュ・イナの妹であるチュ・セラを演じる女優です。
チュ・イナの養子先である家族の実娘です。

両親が事故で死んだのはチュ・イナのせいだと思っており、チュ・イナが不幸になることに全力を注ぐ哀れな女性を見事に演じていました。(腹がたつほどに)

この女優も何処かで見た記憶がある…とググってみたところ、『オクニョ』にも出演されていました。
服装が全く違うから気づきませんでした。

ストーリー

事故をきっかけに人格が変わってしまった神経外科医師ハン・スンジュ。
かつての温厚な姿はなく、感情をコントロールできず誰彼構わず当たり散らすようになる。

そんな彼に内分泌内科医師として興味を持ち近づいたチュ・イナ。
スンジュが人格が変わったのは脳内に残った破片が神経を刺激しホルモン分泌量が変わったから人格が変わってしまったのだと仮説を立てた。

さらにハン医師と似た症状をもつ患者に出会い、彼が看護婦と恋をしており、親密にするほど頭痛が走り意識を失う現場を偶然目撃する。
イナは恋をするときに脳内で分泌するホルモンが血流量を増やして脳に悪影響を与えているとさらに仮説を立てた。

一方、スンジュは事故のきっかけである親友の死に苦しんでいた。
親友は恋人にボロ雑巾のように捨てられて自暴自棄となり大量の酒を浴びるほど飲んで飲酒運転をしてスンジュの目の前で車にはねられて死んでしまったのだ。

スンジュは親友が死んだのは彼を残酷に振った彼女のせいであると思い、復讐のために彼女を探して1枚の写真を見つけた。
そこに写っていたのはあのチュ・イナだった。

親友を死に追いやった人物がチュ・イナであるとわかったスンジュは、親友が死んでなお悪びれず悠々と生きているチュ・イナが憎く思う。
職場でチュ・イナを罵り、患者から賄賂を受け取っていると嘘の情報を流して彼女を病院から追放した。

なぜスンジュが自分にキツく当たるかわからず、身に覚えのないことで病院を追放されたチュ・イナは途方に暮れていたが、養親を思って親が残した家で思い切ってクリニックを開院することを決心した。

開院を知ったスンジュは、チュ・イナを病院から追放するだけでは飽き足らず、開院の邪魔をしようとする。
自宅で開院するに猛反対の妹チュ・セラから不動産県を買い取り、家から出るようにとチュ・イナに迫り、家に居座る。

こうして奇妙な共同生活が始まった…。

日中ともに過ごすうちにチュ・イナの人柄に触れて惹かれ始めたスンジュ。
いつしか親友を死に追いやった人はチュ・イナではないかもしれないと思い始めた。

それは想い人が親友を死に追いやった本人であって欲しくないという「願い」に近かった。
そして親友の彼女が誰であったかを、弟のように可愛がっているジェファンと共に本格的に調べ始めた。

やがて親友の彼女がチュ・セラであることを突き止めた。
なんとチュ・セラは姉チュ・イナの恋人であった親友を姉から奪い、そしてボロ雑巾のように捨てたという。
そしてチュ・イナは恋人を妹に奪われたことを知らない。

まるで悪びれないチュ・セラに腹が立ったスンジュだったが、ただ一人全てを知らないチュ・イナを守るために口を噤む。
そして今までのチュ・イナに対する言動を後悔した。

スンジュはチュ・イナに想いを告げて晴れて恋人同士になり、幸せいっぱいの日々を過ごし始めた。
2人の中が深くなればなるほど、スンジュのイナへの想いが強まれば強まるほど、スンジュに強い頭痛が走り命が脅かされるのだった。

生きるためには脳の手術が必要だが、成功率はたったの5%。
まさに手術を受けることは自殺に等しい行為であった。

スンジュは愛する人と生きるために成功率5%の手術を受けることを決意し、自分の命を最も信頼する外科医ジェファンに託した。
果たしてスンジュの手術は成功するのだろうか。

そしてイナを不幸のどん底に落とそうとするセラとそんな妹を守ろうとするイナ。
果たして2人はどうなるのか。

あとがき

最悪な関係から始まるラブストーリーです。

徹底的な嫌がらせを続ける悪魔のようなスンジュ。
たとえ女性が涙を流していたって手を緩めることはしない。

まさに悪魔…悪魔だ!!!!!

その悪魔の嫌がらせを全身に受け止める健気なチュ・イナ。
彼女は幼い頃に両親を亡くして養親に育てられました。

失敗したら捨てられるのではないかという恐怖に常に怯えて常に優秀な成績をおさめた可哀想な子供時代を生きていました。
そんな過酷な人生を生きてきたから悪魔のようなスンジュの仕打ちにも耐えられたのでしょうか。

もしくは妹であるチェ・セラの執拗な嫌がらせを日々受けてきたからスンジュの仕打ちは屁でもなかったのかもしれません。
どちらにせよ、とても逞しい女性でした。

自分より他人を優先し、自己犠牲を厭わない涙ぐましい女性です。
めちゃくちゃ好きになりました。

「自分を責めるより誰かを責めていた方が楽だから」
わたしが一番印象に残ったチェ・イナのセリフです。

だからチェ・イナは真実を告げるより、自分が責められることを選び、嫌がらせに耐えたのです。
これが愛なのでしょうね。

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【韓流ドラマ】『30だけど17です』感想 https://sawami.net/2019/12/13/korean/30-but-17/ Thu, 12 Dec 2019 23:00:00 +0000 https://sawami.net/?p=1370 17歳に昏睡状態になってしまい、目が覚めたら30歳になっていた女性ウリ。
少年時代に初恋を死なせてしまったトラウマで17歳のまま心を閉ざしてしまった男性ウジン。

そんな二人がお互いの正体を知らずに出会い、そしてお互いを想い合うことでトラウマや障害を乗り越えていくストーリーです。

登場する人物がみんな良い人で嫌な想いをしません。
意地悪な人がいるとしたら、ウリをライバル視していたバイオリニストですが、彼女もウリの純粋な心に触れて更生してウリの良き協力者となります。

もう皆が皆、ウリやウジンを大好きで二人のためなら協力も惜しまない素敵な人たちばかりです。
ドキドキハラハラすることもなく気持ちよく見ていられました。

出演者

シン・ヘソン

主人公であるウ・ソリを演じる女優です。
ドラマ『黄金の私の人生』で主演を務めた人です。
どことなく哀愁漂う表情がとても似合う女優だと思っています。

ヤン・セジョン

ウ・ソリに思いを寄せるコン・ウジン役を演じる俳優です。
ドラマ「愛の温度」で主演を務めた人です。

そんなに表情豊かな俳優ではありませんが、かなりの人気だそうです。

アン・ヒョソプ

好青年のユ・チャン役を演じる俳優です。
チャンはコン・ウジンの甥にあたる人物であり、ウジンと共に生活しています。

この作品で初めて見た俳優です。
明るく目の前のことに懸命に取り組み、家族思いでもあり友達思いでもある心優しき青年を見事に演じていて彼にハマってしまいました。

イェ・ジウォン

ウジンとチャンが暮らす家に家政婦として勤めているジェニファー役を演じる女優です。
また!?オ・ヘヨン~僕が愛した未来(ジカン)~』に出演していた女優です。

奇抜な役を見事に演じきってとても印象に残った女優です。
今回も謎めいた家政婦を演じており存在感を醸し出していました。

ストーリー

初恋は悲しい思い出

ウジンはある少女に想いを寄せていた。
その少女はバイオリニストであり、純粋な心の持ち主であり、話したこともないけれど彼女の立ち振る舞いに惚れたのだった。

ある日、名前が書かれたジャージを着て歩いているのを見て彼女の名前が「スミ」だと知る。
なんども声をかけようとするが、その度に邪魔が入って声をかけずじまい。

ある日バスに乗ったらふと声をかけられ、振り返るとそこには寄せているスミが立っていた。
バイオリンのコンクルートが行われている会場に行くにはどのバス停で降りたら良いかとウジンに質問したのだった。

驚いたウジンは心を落ち着かせ、会場に近いバス停を2つ教えた。
そのバス停に近づくと、まだ一緒に居たかったウジンは降りようとしたスミを阻止して次のバスの方が近いと告げた。

そのまま話を続けようとしたウジンだが、スミの友人がバスに乗り込んで声をかけてきたため、恥ずかしさのあまり思わずバスから降りてしまう。

しかし、どうしても今話さないと後悔すると思ったウジンはバスを追いかける。
その矢先、バスが交通事故にあってしまう。

バスは横転し、ひどい風景にウジンは目の前に起きたことが信じられず呆然とする。
そしてスミの死亡がニュースに流れ、自分が降りるのを止めたせいで死なせてしまったと激しい後悔と悲しみに暮れる。

そして逃げるように韓国を出て姉夫婦が住む家に転がり込んだ…。

目が覚めたら30歳

一方、ウ・ソリは17歳の時に不慮の事故で昏睡状態になり、13年間も眠り続けていた。
奇跡的に目が覚めた時には30歳になっており、昨日までは17歳だったのに急に30歳になってしまった状態を受け入れられず思わず病院を飛び出してしまう。

自分の家に帰るが、そこには見ず知らずの男性が住んでいた。
その彼こそが成長して30歳になったウジンだった。

ソリが住んでいた家はとっくの昔に売りに出しており、ウジンの親がその家を購入して今はウジンと甥っ子であるチャンが住んでいたのである。
途方にくれるソリだったが、あまりにかわいそうと思ったソリとウジンは1ヶ月間だけ家に住むことを許した。

こうして3人の奇妙な生活が始まった。

ウリはウジンの初恋相手だった

実はこのウリこそがウジンが死なせてしまったと思い込んでいる初恋相手だった。
なぜウジンが初恋相手を「スミ」だと思い込んでいたのか?

それはウジンが彼女の名前を知るきっかけとなったジャージが、実は彼女が親友であるスミから借りたものだったから。
友人の名前「スミ」が書かれた服を着た彼女を見て「スミ」だと勘違いしたのだった。

ウジンにとっては幸運にも初恋相手が生きていたわけですが、不幸にも名前を間違えて覚えていたため、スミが初恋相手だと気付かない。

1ヶ月間一緒に過ごすうちに、ウジンはウリの言動が初恋相手と重なって見えてその度にトラウマによるパニック発作を起こして苦しむ。
しかしウジンはウリに特別な感情を抱くようになり、自分と過去と向き合ってトラウマを乗り越えようと決意する。

スミの墓参りでウリの正体を知る

親友のスミが交通事故で死んだことを知ったウリは悲しみに暮れてスミの墓参りに行きたいとウジンにお願いする。
スミが昏睡状態に陥った原因があのバスの交通事故だと知ったウジン。しかも初恋相手スミの親友。

トラウマを乗り越えようと決意したウジンはウリと共にスミの元へ行くことにしました。

スミの墓の前で大泣きするウリ。
スミの写真をみて呆然とするウジン。

ウジンが想いを寄せていた少女と顔が違っていたのだ。
そして気づく。

目の前にいるウリこそが初恋相手だったのだと。

ウリが生きていてくれたこと。
自分が死なせてしまったわけではないこと。

いろんな思いが溢れて涙を流し、ウリを抱きしめて「ありがとう」と呟く。
そして恐ろしいことに気づいてしまった。

自分がウリの最も輝かしい青春時間を奪ってしまったと。

こうして新たな負い目が生まれたウジンはウリの顔をまともに見られずその場から立ち去り、さらに家出する。

ウジンの荷物がないことに気づいたチャンは焦り、ウリにウジンは辛いことがあるたびに海外に放浪の旅に出る悪い癖があると説明しました。
最低半年は帰ってこないかもしれないと。

トラウマを乗り越えてウリと共に生きることを選んだウジン

自分のせいでウジンが傷つき家を出たと知ったウリはもう二度と会えないかもしれないと悲しむ。
二人の思い出が詰まっている歩道橋で一人静かに泣き続ける。

そこに放浪の旅に出たはずのウジンが姿を現す。
そしてウリに想いを告る。

自分のせいでウリに危険な目に合わせたこと。
自分のせいでウリの大事な時間を奪ったこと。
自分はウリと共に幸せになる資格はないと。

しかし、それでも自分はウリのそばにいたいと切実に思っていること。

そんな彼の想いを聞いたウリはあなたが知っていることが全てではないと言い、自分の思い出を話し始めた。

空港で置きっ放しにしていたバイオリンをウジンが受付に届けてくれたから盗まれずに済んだこと。
お礼が言いたくて探し続けたこと。
相手がウジンだと知り、何度も声をかけようとしたけどすれ違って声をかけずに終わってしまったこと。
何度かすれ違っていたけど見かける度に素敵になっていくウジンのこと。
そして自分もウジンに想いを寄せていたこと。

あの時バスで声をかけたのは偶然バスに乗り込んだウジンに話しかけたかったから。
降りるバス停を聞いたのは声をかける口実にすぎなかったと。
あの時バスを降りなかったのはウジンに止められたからではなく、ウジンともっと話がしたかったから降りなかったと。

過去は取り戻せないけれどこれからの時間は2人で作っていける。
ウリはウジンにそう告げて共に生きたいと告げ、ウジンはそれを受け入れた。

こうして17歳で止まった2人の時間が動き出した。

あとがき

名前を間違えて覚えるなんてなんて間抜けな少年だのだろうと思ったが、恋している17歳って結構テンパっているし初歩的なミスを犯してもおかしくないと考えを改めました。

17歳で時を止めてしまったウジンとウリは30歳になっても振る舞いや感情が子供のままです。
目が覚めたら30歳で両親に捨てられたという、わたしだったら17歳らしく泣いて暴れて泣き暮れるところを明るく忍耐強く乗り越えようとするウリをマジですごいと思いました。

一方、トラウマに囚われて大人になれないウジン。名前の通りウジウジした奴でした。
そこがピュアで可愛いと思う人もいるのでしょう。うん。

ドラマに登場する人物は皆良い人ばかりでした。
心が疲れた時に『30だけど17です』を観ると元気になれるかもしれません。

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【韓流ドラマ】『空から降る一億の星』感想 https://sawami.net/2019/12/08/korean/100-million-stars-falling-from-the-sky/ Sat, 07 Dec 2019 23:00:00 +0000 https://sawami.net/?p=1362 日本ドラマ『空から降る一億の星』では元SMAPの木村拓哉、そして明石家さんまがW主演して話題となったドラマです。ヒロイン役が深津絵里でした。

そんな人気ドラマをリメイクした韓流ドラマです。
途中まで大体日本ドラマと同じ流れでしたが、違う点は主人公の過去、ヒロインとの関係性そして結末でした。むん。

出演者

ソ・イングク

キム・ムヨン役を演じた俳優です。
主人公のキム・ムヨンは日本ドラマでいうと、木村拓哉が演じた片瀬涼ですね。

ソ・イングクは『王の顔』や『応答セヨ1997』『ショッピング王ルイ』に出演された方ですね。
彼は戸惑いながら成長する役柄が多く、ドラマの展開とともに強く逞しくなっていく彼を見るのはワクワクします。

今回の『空から降る一億の星』では、心が空っぽの青年だが、ある女性と出会い自分の過去を取り戻し戸惑いながらだいじなものを守っていく決意をする役を演じました。

チョン・ソミン

ユ・ジンガン役を演じた女優です。
ユ・ジンガンは日本ドラマでいう深津絵理が演じた堂島優子です。

チョン・ソミンを初めて見たドラマは『この恋は初めてだから』でした。
素朴だが、芯の強い女性を演じていて惚れました。

今回の役柄も見た目は地味だけど親友を思って守ろうとする芯の強い女性を演じていました。

パク・ソンウン

ユ・ジングク役を演じた俳優です。
ユ・ジングクは明石家さんまが演じた堂島完三ですね。

初めて見る俳優ですが、不器用ながらも刑事としていき、妹想いの心優しい役を演じています。

ストーリー

ユ・ジングクの所轄で起きたある殺人事件の容疑者として浮上したキム・ムヨン。
ジングクはムヨンの目を見て彼が犯人だと確信するが、確かな証拠がなく苛立っていた。

そんな中、ムヨンは金持ちの娘であるペク・スンアに手を出して婚約者と別れさせたり母親と決別させたり彼女を翻弄して楽しんでいた。
そんなお嬢様スンアの親友であるユ・ジンガンはムヨンの本性を見透かし、彼とは関わらない方が良いとスンアを懸命に引き留めようとする。

しかし、スンアはムヨンにどっぷりとハマっており、ジンガンの助言に耳を貸さない。
周りに反対されればされるほどムヨンに夢中になっていくのだった。
スンアを心配するジンガンとスンアを弄ぶムヨンは幾度か衝突して互いの印象は最悪であった。

スンアに婚約を破棄されたである元婚約者はプライドを傷つき激昂し、酒が入っている状態で車を運転してムヨンとスンアが乗る車を猛スピードで追いかけた。
スンアはムヨンに「振り切れ」と言われスピードを上げたが、コーナーを曲がりきれずガードレールを突き破って横転してしまう。

この事故でスンアと元婚約者が死亡するが、その事故現場になぜかムヨンの姿がなかった。

ジンガンはスンアが事故する前にムヨンと車に乗っているところを偶然目撃していた。
しかし事故現場にムヨンがいなかったことを疑問に思い、兄であるジングクに話した。
事故の原因はムヨンにあると確信したジングクだが、証拠もなく逮捕できずにいた。

ジンガンがジングクの妹だと偶然知ったムヨンは、自分に冷たい態度をとり続けるジンガンに興味を持ち近く。
そんな彼を軽蔑するジンガンだったが、2人が似たような境遇だと知ると急速に距離が縮まった。

実はジンガンはジングクの妹して育ったが、実の妹ではなかった。
実の妹ではない自分を幼い頃から育ててくれた兄ジングクに恩を感じてはいるが、自分の両親がどんな人なのか知りたくてたまらなかったと同時に両親に会うと自分が捨てられたという事実を知らされるような気がして怖くて両親を探せずにいた。

ムヨンは幼い頃の記憶がなく、施設で育った。
それゆえに両親の愛を知らず、本当の愛を知らず、寂しく孤独な青年に育ったのだった。

2人は仕事で顔をあわせるうちにムヨンはジンガンを愛おしく思うようになった。
ジンガンもまたムヨンを大切に思っていたが、親友を死なせた張本人だと思うと素直になれなかった。

ムヨンはジンガンと楽しい時間を過ごすうちに失われた過去の記憶が夢に出てくるようになる。
それは父親が誰かに撃ち殺されるという悪夢だった。

ひどい悪夢に苦しむムヨンをみたジンガンはムヨンの力になりたいと思い、彼のそばにいることを決意する。
ジンガンに背中を押されて自分の過去を取り戻すことにしたムヨンは、記憶を辿って幼い頃に過ごした場所や自分に関わる情報を探し始める。

そしてついに自分の父親を殺したのはジンガンの兄であるジングクだと突き止めた。
怒りのあまりジングクに復讐しようと彼に拳銃を向けたが、ムヨンを想って踏みとどまった。
ジングクは彼への負い目から事件にはせず、そのまま見逃すことにした。

しばらくしてムヨンの元にある情報が送られた。
それはムヨンの父に関する新聞記事であった。
そこにはムヨンの父が妻を殺したという内容だった。

自分の父が殺人犯だったと知りショックを受けたが、同時に納得もした。
「だから自分はこうなんだ」と。

自分の誤解だとわかり、シングクへの復讐を辞めたムヨンは自分の弟の行方を探すことにした。
すると、彼に弟はいなく、代わりに妹がいるということがわかった。
しかも妹があのジンガンなのだ。

その真実を知ったムヨンは絶望の淵に落とされた。
そしてそのネタを元に脅して意のままに操ろうとした女性を撃ち殺した。

ついに自らの手を血に染めてしまったムヨンは警察の追跡から逃れるために山奥に逃げる。
そしてジングクに電話をかけた。

「直接話がしたい」と。

あとがき

途中までは日本ドラマと全く同じです。

初めて愛した女性が実の妹だと知り絶望する主人公。
そのネタを元に脅した女性を主人公が拳銃で撃ち殺す。
逃亡する中、愛する女性の兄であり、親仇でもある自分を追う刑事に二人きりで会いたいと伝える。

そこまでは全く同じです!!
違うのはそこからの展開です。

私は日本ドラマの結末が好きでした。
悲しく切ない終わり方で、わたしも明石家さんまさんと共に号泣しました。
※最終話の最後のシーンが明石家さんま演じる堂島完三刑事が片瀬涼と堂島優子を亡くして車の中で号泣する場面でした。

日本ドラマで堂島完三が片瀬涼と堂島優子の交際を猛反対していたのは二人が実の兄妹だと知っていたからなんですよね。
最初は単に片瀬涼が嫌いなだけだったのですが、ある日彼があの時の少年だと知るわけですね。

韓流版はというと、内容がちょっと浅かったかなと思いました。
最後の逃亡中のムヨンとジングクが二人だけ話し合う場面をみて、でジングクがムヨンとジンガンの交際に猛反対したのは単に嫌いだったからなのかーい!と思わず突っ込んでしまいました。

拍子抜けする真実が明かされ、納得できない終末で終わりました。
今回は珍しく日本ドラマの方が良かったと思いました。

日本ドラマは堂島完三刑事と片瀬涼を中心に展開していくストーリーでしたが、韓流ドラマはムヨンとジンガンを中心にストーリーが発展します。
つまり、刑事と主人公の攻防戦をメインにするか主人公とヒロインの甘い関係の発展をメインするかドラマ展開の面白みに差がついてしまったのではないかと考えています。

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【韓流ドラマ】『ミスター・サンシャイン』感想 https://sawami.net/2019/11/15/korean/mr-sunshine/ Thu, 14 Nov 2019 23:00:27 +0000 https://sawami.net/?p=1264 Netflexで配信されている韓流ドラマです。
『太陽の末裔』、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』に続き、監督のイ・ウンボクと脚本のキム・ウンスクがタッグを組んだ作品です。

朝鮮国を守るために戦い続けた1人の女性と、そんな彼女を守ろうとした3人の男性を描くストーリでした。

主演

ユジン:イ・ビョンホン
コ・エイシン:キム・テリ

登場人物

ユジン

奴婢として生まれた主人公ユジンは使える主人のもと両親と共に働いていました。

ある日主人の企みにより身に覚えのない罪をかぶせあられたユジンの父親は見せしめの処罰として叩き殺され、息子までも殺そうとしました。

母親は息子であるユジンを助けるために妊娠中である息子嫁を人質にしてユジンをその場から立ち去るように言いました。
命からがら逃げ出したユジンは、牧師である米国人に助けを求め、共に米国へ行くことにしたのです。

あれから数十年。
米軍の大佐となったユジンは任務をうけて、自ら捨てた国朝鮮へと戻ってきます。

そこからスートリーが始まります。

コ・エイシン

両班の孫娘として恵まれながらも世の流れに興味を持ち、学堂に通いたがるエイシン。
彼女の両親は義兵として活躍し、仲間に裏切られて無限の死を遂げたのだが、彼女がそれを知るのは終盤あたり。

彼女はとにかく祖国である朝鮮国をアメリカやロシア、特に日本から守りたいと強く思っており、銃の取り扱いや戦い方を師匠から教わり、そこんじょらの男性には負けない腕前の持ち主です。
恋を知らない彼女が、米軍であるユジンと出会い、恋に落ち、身分の差に苦しみ、愛国心と男性への愛に揺れながらそれでもなお一番険しく苦しい道を選ぶ、とても果敢な女性です。

ク・ドンメ

奴婢より身分が低い白丁(ペクチョン)として生まれた彼は幼い頃に母親に家を追い出されて朝鮮国に追われ、日本に逃げ込んで武士となって朝鮮を牛耳る立場となって帰ってきました。
幼い頃に逃げる途中に縁があってエイシンに命を助けられますが、両班の孫娘として苦労を知らずぬくぬくと育った少女に対し、彼は憎しみを抱き彼女に鋭い言葉で傷つけてしまいます。

そんな過去が大人になってもお互いの心にトゲが刺さっており、互いに反発し合います。
しかし、ドンメはエイシンに密かに慕っています。
ドンメは彼にしかできない方法で彼女を守ろうと奮闘する。

キム・ヒソン

親日家であり、王様の次に力を持つヤンパンの孫息子として育ったヒソン。
両班の後継として祖父から父から母から期待されて手にかけて育てられました。

この両班の主人こそがユジンと両親がかつて仕えていた人物であり、両親を殺してユジンの人生を狂わせた当人であり、ユジンの復讐の対象人物でした。

ヒソンはエイシンの婚約者でしたが、それがユジンがエイシンに近づこうとした原因でした。
ユジンはヒソンから婚約者を奪うことが復讐になると考えたのですが、いつしか彼女を本気で愛するようになるのです。

さて、ヒソンは後継者として大事に大事に育てられ、人懐っこく明るく振る舞う人であったため、周りからは苦労知らずのドラ息子と噂されていました。
しかし、彼は優しい心の持ち主であり、祖父が父が権力をかざして弱者が傷付けられることに非常に心苦しく思っていたのです。

ユジンはそんな彼を知れば知るほど復讐心が薄れていき、最後には同じ目的のために手を取り合う仲となります。

あとがき

日本軍が朝鮮人にしたひどいシーンがあります。
これはきっと事実のほんの一部でしょう。実際はもっとひどかったと思います。

森隆という天皇の次に力を持つ一家の人であり、朝鮮にいる日本人で一番偉い人と書いてありました。
しかしそんな人物聞いたことがありません。
単なるフィクションなのか、ただ私が歴史に疎いだけか、はたまた日本政府が事実を伏せたか…?

天皇を敬い、忠誠を誓い、忠実に戦争を行う日本人。
朝鮮を見限り、王様を見限り、それでもなお祖国を守ろうとする朝鮮人。

日本人はある種の洗脳で愛国心を育てられ、マシーンのように命令に忠実な軍人が育ったが、朝鮮人は忠実に王様に従うばかりの人ではなかったようです。(ドラマだけの話?)

このドラマを見ていて感じたことは、天皇や王様等、絶対的な存在がある国よりも、アメリカのような目の前にいる人間を尊重するような、その行為や実績を讃えるような国に所属する人間のほうがずっと幸せにみえました。

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【韓流ドラマ】『ブラック 恋する死神』 感想 https://sawami.net/2019/11/14/korean/black/ Wed, 13 Nov 2019 23:00:53 +0000 https://sawami.net/?p=1260 死神と人の死が見える女性のラブストーリー&サスペンスなお話です。
最初は少々つまらなく感じますが、人間ムガンの裏の顔(?)が暴かれるにつれてストーリーが展開して少しずつ面白くなってきます。

終盤でブラックの本当の正体を知った時は愕然としました。
ハラムが人の死を予知する能力を備わった謎も解き明かされます。
ブラックが最期にした選択に涙しました。

主演

ハン・ムガン(刑事)/ブラック(死を守る死神):ソン・スンホン
カン・ハラム(死を予知する女):コ・アラ

脚本:チェ・ラン

ストーリー

ハン・ムガンは死体を見ることもままならない半人前の刑事です。

人の死が見える女性カン・ハラムと出会い、彼女が見えた死の影が付いている人間を救おうと行動を起こします。
しかし、死ぬはずだった人間を助けたことで運命が変わり、その人間が受けるはずだった銃弾をハン・ムガンが頭に受け倒れてしまいます。

やがて病院で死亡宣告を受けたムガン。
自分の能力によってでムガンの運命を変えて死なせてしまったと自分を責めるハラム。

しかし、死んだはずのムガンが突然起き上がり、過去の記憶を一切無くしてあの気弱な影がまったくなく、別人になったかのように横柄な態度をとり先輩刑事にも無礼な態度をとります。

実はムガンの体には死神No.444ことブラックが入り込んでいました。
死んだ人間の体に入り込み人間界に逃げ込んだ死神チェ・スドンを捜し捕まえるためにブラックがムガンの中に入ったのです。

ブラックは死を守らなければならない死神として人間の生死に介入してはいけないという天界のルールを課せられていました。
何も知らないハラムはムガンが無事だったことに喜び、死の影がついている人々を助けようとさらに奮闘します。
そんなことをされては天界のルールに反すると困ったムガンは彼女に協力するふりをしながら密かに妨害します。

ブラックは死神チェ・スドンを捕まえたらさっさと体から抜け出してしまおうと考えていましたが、なぜかムガンの体から抜け出せなくなってしまいます。
さらに死神の特殊能力である瞬間移動も力が弱まり使えなくなってしまいます。

やがてムガンの記憶をブラックが夢に出てくるようになります。
ムガンが独断で何かを調べ何かを掴んでいて何かに巻き込まれているらしいと気付いたブラックはムガンが生前何をしていたかを調べ始めます。

そして知ったムガンの生い立ち。
ムガンとハラムの関係。

ブラックはなぜハラムを放っておけないのか?
そしてブラック自身の本当の正体とは?

愛する人のために死神ブラックが最期にした選択…。

おまけ感想

ブラックがハラムを助けるためにした選択に涙しました。
そこまでは良かったです。そこまでは。

そこからのストーリーに疑問を感じました。
なぜハラムは存在していられたのか?

その他細かい疑問はありますが、大きな疑問はこれです。

「なぜ死神チェ・スドンがあの話をできたのか?」

これです。もうほぼほぼネタバレですが、これが疑問です。
あの天界の最高処刑は死神には影響しないってことなんですかね?
うーん、よくわからん。

まだあります。

「ハラムの死後の魂をなぜブラックが迎えにこられたのか?」

天界の最高処刑を受けたブラックですよ?
もちろん死神として存在できないと思うのですよ。
あれって何だったんでしょうね?

涙したブラックの最後の選択から一気に冷めました。
そこが非常に残念でした。

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【韓流ドラマ】『100日の郎君様』感想 https://sawami.net/2019/11/13/korean/husband-of-100-days/ Tue, 12 Nov 2019 23:00:40 +0000 https://sawami.net/?p=1258 韓国王道の朝鮮王朝時代ドラマです。

世子が記憶を失い、庶民の娘ホンシムと結婚をさせられて庶民の生活を強いられます。
記憶を失っても中身は世子のままであり、言葉遣いも振る舞いも世子そのものです。

貴族に対してへりくだる必要があるのに「俺は人に頭を下げない身分だった…気がする」と訳のわからないことを言っては勝手振る舞いをして貴族に目をつけられます。
もちろん庶民の常識が全く通じません。

そんな彼を周りの村人がハラハラしながらもホンシムのために庶民としての振る舞いや身のなり方を根気強く教えようとします。
主人公の世子のワガママ・ダメダメっぷり、そして周りが世子に巻き込まれて毎度騒ぎになるというコメディ感が面白おかしく楽しい展開になっています。

そして世子の身分を知られて宮殿に連れ戻される後半からはシリアスな展開になり、ドキドキハラハラそしてウルウルが止まりません。

主演

イ・ユル/ウォンドゥク:ド・ギョンス(EXO-D.O.)
ユン・イソ/ホンシム:ナム・ジヒョン

ストーリー

主人公イ・ユルは聡明な世子(セジャ:王位継承者)だが孤独を抱え、いつも不機嫌で笑顔を見せない青年です。
ユルの父が重臣キム・チャオンと結託して謀反を起こして王座を奪い、さらにユルの母を邪魔者として葬られてしまいます。
そんな過去がユルの心を閉ざしていたのです。

キム・チャオンの娘と政略結婚をさせられ、世子嬪にも心を開かず己に触れることすら許さず冷たい態度をとり続けます。
そんな中、朝鮮に雨が降らないのは世子に跡継ぎが生まれないからだと家臣にとがめられたイ・ユルは腹立ち紛れにに国中の独身者に結婚するよう命を出します。

その後、世子嬪や周りの様子がおかしいことから独自で調査を進め、世子嬪が身ごもっていると知ります。
世子は直ちに父である国王に相談しに行くのですが、国王は息子の悩みに聞く耳を持たず「余の代わりに雨乞いの儀式に行け」と命じます。
しかたなく国王の代わりに雨乞いの儀式に向かうユルでしたが、その道中にキム・チャオンの手下の暗殺者に命を狙われてしまいます。

命からがら逃げ出しましたが、肩に矢を貫かれて影から転げ落ちて意識を失います。
運良く一人の村人に助けられましたが、一切の記憶を失い、自分自身が何者かもわからなくなってしまいます。

ユルを助けた村人には一人娘ホンシムがいました。
ユルが出した命のせいで貴族の老人と結婚させられそうになり、娘ホンシムを助けるためにとっさにユルを婚約者「ウォンドゥク」と仕立て上げて二人を結婚させます。

ユルとホンシムはかりそめの夫婦となりますが、ユル(ウォンドゥク)は記憶がなくても中味は高貴な世子のままです。
庶民の暮らしにはなじめず、まともに働けず、ホンシムが作る食事を「動物のエサだ」と文句ばかりです。
そんな郎君(=夫)にホンシムもイライラが募ります。

最初は役に立たないごくつぶしの夫にイライラしていたホンシムでしたが、記憶はなくしても聰明なままであるユル(ウォンドゥク)に惹かれ始めます。
ユル(ウォンドゥク)もまた彼女にトキメキを覚え、何かと気にかけてくれる村人たちに心を開き笑顔を取り戻しつつありました。

二人が夫婦になって100日目、二人がお互いに思い合っていることを確認できた矢先、ウォンドゥクが世子ユルであると気づいたキム・チャオンがさらなる陰謀のためにユルを記憶喪失のまま宮殿へと連れ戻します。
あんなに庶民暮らしに馴染めなかったユルでしたが、宮殿に連れ戻され高級な布を身にまとい豪華なご馳走が目の前に並んでも、心は常にホンシムにあり、ホンシムの元に帰りたいと思いを馳せます。

突然離れ離れとなったホンシムとユル。
キム・チャオンの陰謀とは?
世子嬪のお腹の子の父は誰なのか?
ホンシムとユルの前に立ちはだかるいくつもの試練。
2人は一体どうなってしまうのか…

トキメキと涙あふれる運命の恋の物語でした。

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【韓流ドラマ】スケッチ~神が予告した未来~ https://sawami.net/2019/09/27/korean/god-sketch/ Thu, 26 Sep 2019 23:00:17 +0000 https://sawami.net/?p=1087 未来の出来事をスケッチで予知できる不思議な能力を持った女性刑事が、仲間とともに起こるであろう犯罪を防ぐというストーリーです。

妻を殺されて殺し屋となった元特殊部隊員と、妻を殺されて執念に殺し屋を追う刑事、そして未来を予知するスケッチを描く女性刑事を中心に物語が進展していきます。

緊迫なシーンが多く、最初から最後までドキドキハラハラするドラマでした。
アクションシーンも見応えがあります。

後半には仲間と思っていた人物が敵だったり、追いかけていたターゲットが実は存在していなかったり、予想を裏切る意外な展開が待っていました。

これから生み出されるであろう被害者を助けるために手に血を染める心優しい殺し屋と、
復讐心と正義心の狭間に苦しみながらも正しいやり方で真っ向勝負する情熱刑事。
命をかけた二人闘いがとても悲しく胸が痛かったです。

公式サイト

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【韓流ドラマ】アバウトタイム~止めたい時間~ https://sawami.net/2019/09/26/korean/about-time/ Wed, 25 Sep 2019 23:00:15 +0000 https://sawami.net/?p=1091 祖母が自分をかばって亡くなったことをきっかけに人の寿命が見える女性がこのドラマの主人公です。

主人公は寿命がわずかな人を見かけたら、その人や周りの人が後悔しなくて済むようにそっと手助けをする心優しい女性です。

ある日を境に自分の寿命が見えてしまい、それが残りわずかだと知り、長年の夢だった女優を目指して文字通り命懸けで生きていくことを決心します。

コンテストで明らかに自分より年下の男性にボロクソに言われ、財閥御曹司には変人扱いされ、ひどく傷つけられながらも前向きに生きていくヒロイン。

ところが、財閥御曹司と一緒にいるときだけ寿命へのカウントダウンが止まルことを知ったヒロイン。
自分が生き延びるために御曹司にあれこれと誘惑をしますが、それがアダとなって変人、しまいにはストーカー扱いされてしまいます。

それでも自分が生きていられるなら…と恥を忍んで御曹司のそばに居続けます。
そんなひたむきに、しかし必死に生きる彼女にいつしか惹かれていく御曹司。

二人が両想いになったとき、一緒にいればいるほど、想いが深まれば深まるほど彼女の寿命が数秒、数時間、数日へと伸びていきました。

自分の寿命が延びたことを喜んだヒロインでしたが、自分が愛する人の寿命を奪っていると知り、愛する人を守るために別れを選択します。

最後に全てを知った財閥御曹司もまた自分より愛する女性の命を救いたいと彼女に近づこうとし、それを避けるために何処かへ消えようとするヒロイン。

大切な人であるがゆえに近くで守りたい。
大切な人であるがゆえに守るために離したい。

新感覚ファンタジーの切ないラブストーリーでした。

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【韓流ドラマ】『応答せよ1977』幼馴染の2人が恋人同士に発展するまでの甘酸っぱいお話 https://sawami.net/2019/08/09/korean/respond-1977/ Thu, 08 Aug 2019 23:00:27 +0000 https://sawami.net/?p=845 幼馴染の2人が友情から恋人関係に発展して結婚するまでのお話です。

ヒロインの結婚相手が誰かをストーリーを追う過程で当てていくのがコンセプトのようですが、結婚相手は彼だろうなと序盤ですぐにわかりました。

彼女に振り向いて欲しいヒーロー。
その心に全く気づかない鈍感なヒロイン。
そんな2人のやりとりが思いの外面白かったです。

登場人物

ユンジェ

ヒーローはユンジェ(ソ・イングク)。
成績は常にトップで運動神経も良く、容姿端麗で非のうちどころのない完璧な男子です。
幼馴染であるヒロインにだけ優しく、彼女以外の女子にはとても冷たいです。

ソン・シウォン

ヒロインはソン・シウォン(チョン・ウンジ)。勉強そっちのけアイドルの追っかけファンばかりしています。
幼馴染であるユンジェのことは弟と思っていて何かあるたびにユンジェをこき使うひどい人です(笑)

ストーリー

先に男子のユンジェが幼馴染であるシウォンに恋心を抱き、それとなく彼女に行動で示し続けます。
まだ恋を知らないシウォンはそんなユンジェの行動を理解できず暴力で応戦します。(ユンジェが可哀想…)

なんの展開もないまま生徒時代が終わろうとしたとき、ユンジェが幼馴染であることに友人であり続けることが辛いと彼女の前から消えてしまいます。
彼が消えたことで自分の気持ちに初めて気づくシウォン。しかし時は既に遅し…

お互いに連絡も現状も知らないまま5年が経ち、ある日カフェで偶然再会したところから二人の恋が始まります。
そこからの展開がとても早く、最後の1、2話で二人は結婚して一人を出産し、二人目を身ごもっていました。

だいぶ話をはしょりましたが、大体こんな感じのストーリーでした。

所感

幼馴染の精神的成長がズレるとこじれてしまう

幼馴染男女にありがちなストーリーですが、大体は女子の方が早く恋心を抱くものでした。
それも幼馴染相手ではなく、全く違う大人っぽい男子相手に、ですが。

本作は珍しく男子の方が早くに恋心を抱き、女子の方が鈍感だという設定でした。
そして女子が凶暴で暴力的なので男子が毎回見事にやられるのをみて可哀想やら笑えるやら…。

甘酸っぱい青春時代を思い出させる面白い作品でした。

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