今日はやたら赤信号に引っかかるな〜ってことがあるのはなぜ?『チコちゃんに叱られる』

2021/1/15放送『チコちゃんに叱られる』
島崎和歌子さんと山田裕貴さんをゲストに迎えています。
チコちゃん「今日はやたら赤信号に引っかかるな〜ってことがあるのはなぜ?」
遠くで見守られているから
詳しく教えてくださるのは、埼玉県警察本部交通管制センター所長の山﨑さんです。
交通管制センターで交通量をコントロールしている
埼玉県内の全ての信号機の様子は交通管制センターで見守られています。
交通管制センターは47府道府県にあり、各地域の交通状況を日々確認しています。
埼玉県内の信号機を管理している埼玉県警察本部の交通管制センターは県内の交通量を2人交代制で24時間見守っています。
中でも目を引くのが、埼玉県内の交通量が一目でわかる地図版です。
主要な信号機の周りには車両感知器や交通調査用のテレビカメラが付いていて、その情報が地図版に反映されています。
- 通過する車の速度や台数を計測する車両感知器
- 交通調査用のテレビカメラ
これらから得た情報が地図がに集約され、1km以上の渋滞は赤、500mから1km未満の渋滞はオレンジが表示されます。
その情報が道路に設置された交通情報板やラジオやカーナビの交通情報に伝えられ、皆さんに届けられています。
このように交通量などを常に把握して、全ての交通がスムーズにいくように交通管制センターで信号機をコントロールしてます。
信号制御システムと車の速度が合わないと赤信号に止められてしまう
ではな「ぜ今日はやたら赤信号にひっかかるな〜」なんて日があるのでしょうか?
それは「系統制御」というシステムが関係してる場合が多いです。
系統制御とは、Aという交差点を通過した車が安全な速度で走ると、その先のBやCという交差点も青信号で通過できるというものです。
車の速度と信号機間の距離からスムーズに運転できるように信号機の色の表示時間を計算し、これをプログラムすることで渋滞を作らずに進めるようになります。
しかし、設定した速度より車のスピードが速いと次の信号機が青になる前に到着してしまいます。
その信号が青になってまた車のスピードが速いと次の信号で青になる前に到着してしまいます。
これにより、赤信号で止まり続けることがあるのです。
これはスピードが遅すぎた場合も同じです。
つまり、「やたら赤信号に引っかかるなぁ」ということがあるのは、交通の流れを円滑にするために考えられた信号制御システムと車の速度が合わず赤信号に止められてしまうからなのです。
場面で信号の表示時間を変えている
信号制御システムは車の速度ばかりではありません。
例えば交通量が多い日中は信号の赤・青の表示時間を長く伸ばして車や歩行者の流れをスムーズにしています。
一方、比較的交通量の少ない夜間は赤・青の表示時間を短くして信号のサイクルを速めることで、誰もいない信号機で待たされるドライバーのイライラや歩行者の待ち時間を減らしています。
他にもパトカーや救急車が進む先で青信号をなくしたり、通勤時間帯などのバスは運行時刻通り走れるよう、信号の色を調整してバックアップすることもあります。
このようなシステムがあり、いつもと同じ速度で走っていてもタイミングが合わず、赤信号で止まってしまうことがあります。
あとがき
THE突破ファイル で警察署が信号機をコントロールして犯人を逮捕するシーンがありました。
その時に信号機の色の表示をコントロールできるものだと知って驚いたものです。
ブラッディ・マンディでも信号制御システムをハッキングして信号機を全部青にするシーンがあったような気がします。
漫画なのでフィクションだと思っていました。
もし今後「やたら赤信号に引っかかるなぁ〜」と思ったら速度を早めたり緩めたりすれば良いってことですね。

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