ケチャップってなに?『チコちゃんに叱られる!』

2019/10/4放送の『チコちゃんに叱られる!』
小林麻耶さん、大竹まことさんをゲストに迎えています。
チコちゃん「ケチャップってなに?」
しょっつる(魚醤)
詳しく教えてくださるのは東京家政大学栄養学科宮尾教授です。
ケチャップの発祥地は中国
皆さんの知っているケチャップというとトマトケチャップのことですが、これは明治時代にアメリカから日本に渡ってきたものです。
ケチャップのルーツをたどると「魚醤」です。
日本でいうところの「しょっつる」にあたります。
魚醤とは魚を塩漬けにして発酵させて造る中国発祥の調味料です。
魚醤は中国南部の昔の方言で「茄醤(コエ・ツァプ)」または「茄汁(ケ・チャプ)」と呼ばれていました。
実はこれがケチャップの起源です。
ケチャップとは塩を使って出した素材のエキスを利用した調味料のことなのです。
それが東南アジアに伝わり、それからイギリスさらにはアメリカに渡ります。
それから日本に入ってたんですね。
日本に入ってきた頃にはトマトケチャップになっていました。
どうして魚で作られたケチャップがトマトケチャップになったのか、そのルーツを辿ってみました。
国によってケチャップの材料が違う
インドネシアでの原料は小麦や大豆
まずスタッフは魚醤であるケチャップが中国から最初に伝わったというインドネシアへ。
インドネシアのケチャップは真っ黒です。
ケチャップが中国からインドネシアが伝わると、魚の代わりに小麦や大豆を発酵させた調味料に変わります。
インドネシアでは炒める料理のほとんどにこのケチャップを使います。
イギリスでの原料はきのこ
続いてスタッフは東南アジアからケチャップが伝わったイギリスへ。
イギリスのケチャップも茶色い液体です。
その材料はなんときのこ。
18世紀初め、ケチャップが東南アジアからイギリスに持ち込まれると穀物の代わりにキノコやくるみなどを塩漬けにしてケチャップを作るようになったのです。
シチューやパスタの味付けなどイギリスの家庭料理にマッシュルームケチャップは使われます。
アメリカでの原料はトマト
では、いつからトマトがケチャップになったのでしょう。
トマトケチャップが大々的に生産されるようになったのはアメリカです。
ケチャップがアメリカに伝わった1700年代末から1800年代初め頃、実はちょうどトマトもアメリカに伝わったのです。
当時のトマトは酸味が強かったため、そのまま食べることはほとんどありませんでした。
そこでケチャップの材料に使ったところ相性が抜群だったのです。
そして1876年、世界で初めてトマトケチャップが販売されるとハンバーガーやホットドッグに合うとアメリカ中で大人気となりました。
アメリカでは法律にもケチャップの原料はトマトと定義されているほど、トマトケチャップが定着しています。
その後、明治時代に日本に伝わり、戦後アメリカの食文化と共にケチャップが日本中に広まっていったのです。
いま中国ではトマトケチャップが主流
では、そもそもケチャップが生まれた中国は今どうなっているのでしょうか?
中国料理店に行ってみるとトマトケチャップが使われていました。
ほとんどの料理にトマトケチャップが使われているそうです。
中国で生まれたケチャップは世界一周してトマトと出会い中国に帰ってきていました。
あとがき
その土地その国で原料が違っていて面白いです。
塩漬けした調味料なので味はきっと間違い無いでしょう!
きのこやくるみのケチャップや大豆や小麦のケチャップを使った料理を食べてみたくなりました。

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