熱中症に注意!この夏知っておきたい予防法と応急処置『世界一受けたい授業』

2019/7/27放送の『世界一受けたい授業』。
テーマは「熱中症」です。
熱中症で救急搬送される患者数は7月が最も多く、特に下旬がピークです。
熱中症のリスクは気温と湿度が関係しています。雨でも油断禁物です。
教えてくれるのは熱中症のエキスパート、横浜県立大学教授 田中英登先生です。
熱中症にかかったとき出る兆候
- 視界が狭くなる
- 強烈な寒気
- 吐き気
- ひどい頭痛
熱中症を起こしやすい行動
アルコールばかり飲んで熱中症
お酒ばかり飲むと熱中症のリスクが高くなります。
主な原因はアルコールの利尿作用です。
お酒を飲んだ以上に尿として水分が出てしまいます。
特に冷たいお酒は水分補給ができていると勘違いしやすく脱水になりやすいので気をつけてください。
家で調理して熱中症
熱中症の患者数の約4割は住宅で発生しています。
特にキッチン調理で火が使われていますので、エアコンが効いていても暑くなるので注意が必要です。
育児に集中しすぎて熱中症
母親は子供の世話をするときに子供のことを気遣うあまり自分が後回しになりがちです。
そのため子供の熱中症対策をしているうちに自分も対策したと勘違いしてしまいます。
これは「同一視現象」と呼ばれ、親子のような親密な関係の場合、母親が子供と精神的に一体感を持ちがちです。
親御さんは子供だけでなく、自分もちゃんと対策ができているか確認していただきたいと思います。
高血圧を気にしすぎて熱中症
高血圧を気にして塩分を控えていると塩分不足で熱中症になってしまう虞があります。
水分だけではなく、塩分も摂るとるようにしましょう。
熱中症の兆候を簡単チェック
経口補水液で簡単にチェックできます。
経口補水液を飲んだ時に「しょっぱい」と感じた方は正常です。
逆に「甘い」「味がない」と感じた方は体が脱水になってたり塩分不足になっていたりしているので熱中症の注意が必要です。
一般的に経口補水液は水分補給のため塩分が多く入っています。
通常は「しょっぱい」と感じるわけですが、体が脱水あるいは塩分が少なめになっていると甘かったりあるいは味がなかったりというふうに感じるわけです。
熱中症対策
日傘
日傘は熱中症対策になります。
最近の研究で帽子と日傘でどのぐらい汗をかくか調べた結果、日傘の方が17%ぐらい汗が抑えられるということがわかっています。
汗を抑えられれば水分が外に出ていかないということになりますから、日傘はすごく有効です。
最近では、日傘男子という言葉が流行ってるそうだよぜひ男性の方も使っていただければと思います。
シャツはポリエステルが良い
綿は汗を吸収しやすいのでしみ込んだ汗の蒸発が遅く、熱を逃がしにくいです。
一方で、ポリエステルは蒸発が早く乾きやすいという特性がありますので、熱を素早く外に出してくれます。
湯船に浸かると良い
お湯に浸かって体温を上げて普段から汗をかく。そうすると熱中症予防に効果があるといえます。
ただし、入浴前に水分補給を必ずしてください。
太っている方が熱中症になりやすい
太っていると、熱中症のリスクが上がります。
肥満傾向の人は皮下脂肪が多いので体の中の熱を逃がしにくいです。
実際に学校で起きた熱中症児死亡事故の約7割が肥満傾向というデータもあります。
熱中症にかかった人がいた場合の応急処置
ポイントは大きく三つあります。
- 発見した際、まず相手に大きな声で声を掛ける
- タオルを水で濡らして体に当てる
- 水分補給は自分で飲んでもらう
まず相手に大きな声で声を掛ける
まず大きな声で声がけをします。
もし応答がなければすぐに救急車を呼んで涼しい場所に移動してください。
タオルを水で濡らして体に当てる
そしてタオルの使い方ですが、汗は熱を外に逃がすためのものなので拭き取ってしまうとあんまり意味がありません。
タオルを水で濡らして体に当てます。
熱中症になると脱水のため汗が出にくくなるので、濡れたタオルを当てて体を濡らし、気化熱で体を急いで冷やします。
このとき、うちわなどで風を当てると、より効果的といわれています。
水分補給
最後の水分補給なんですけど、基本自分で飲んでもらいます。
自分で飲めないようであれば、重度の熱中症です。救急病院へ行きましょう。
自分で飲めないのは意識がない可能性があるので、無理に飲ませると窒息の危険性があります。
強制的には絶対に飲ませないようにしてください。
所感
熱中症に注意!注意!注意!
とよく聞きますが、実際に熱中症にかかったらどうなるか実はあまりわかっていませんでした。
視野が狭くなる、頭痛がする、寒気がする、吐き気がする…が主な症状なのですね!
汗をかかなくなる、顔が膨張するとか聞きましたが、「寒気がする」は実に意外でした。
熱中症だから暑い、暑がって苦しむんじゃないかと思いましたが、まさかその逆「寒気」が来るとは。
改めて怖い症状だということを認識できたので、それらの兆候が出たら迷わずお店に駆け寄って「経口補水液」を購入して水分補給をします!!

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