その痺れは重大な病気のサイン!?放っておくと寝たきりの危険も!?『健康カプセル!ゲンキの時間』

2020/2/2放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』


長い正座の後や腕枕をしているときなどに出てくる痺れ。
これらの痺れはしばらくすれば症状が治まりますが、年を重ねると普段から痺れを感じる人が多く、その割合は65歳以上が7割にものぼります。

歳のせいにしがちな「つまづきやすい」「物を落としやすい」「細かい作業がしづらい」。
実は痺れが原因の可能性があります。

手足の痺れも放置してしまったせいで寝たきりになってしまうケースもあります。
また痺れは脳卒中や心筋梗塞など命に関わる体のSOSの場合もあります。

たかが痺れと侮るべからず。

そこで、今回はあなたの痺れは体の重大なSOSかも。その原因を徹底解明します。

痺れの原因を探るべくやってきたのは東京女子医科大学東医療センターにある痺れや痛みの外来を担当している脳神経外科医の平澤先生に教えていただきます。

痺れが起きるメカニズム

先生によると正座による痺れも疾患で起こる痺れとメカニズムは近いそうです。

痺れ症状その1

正座をして最初にジワーっとくる症状は神経が圧迫されてる証拠です。
つまり神経が異常を起こし始めています。

神経の中でも感覚神経というものが刺激を受けて痺れを感じています。
神経は外部から受けた刺激や脳から指令など様々な情報が行き来する電線のようなものです。中でも触れた感覚や痛みを感じさせる感覚神経が圧迫を受けるとジワ~やピリピリといった痺れを感じます。

正座は体重が足にかかるため当然感覚神経を圧迫してしまいます。
疾患による痺れも同様です。

つまり身体のどこかで神経が圧迫されている可能性があります。

痺れ症状その2

そして正座から15分が経ったところで足の感覚がなくなります。
これは感覚神経が麻痺してしまってる状態です。

圧迫による障害が長く続くと感覚神経はその機能を失い痛みや冷たさを感じにくくなります。

痺れ症状その3

正座から30分経ち、足を崩すと足が思うように動きません。

神経には感覚神経の他に運動神経があります。
体を動かす際に脳からの指令などが通る運動神経ですが、これが障害を受けると筋肉を思い通りに動かすことができなくなります。

手の薬指・小指が痺れる「肘部管症候群」

日常的に手の薬指・小指が痺れるという症状は肘の内側から小指にかけて通る神経が障害される「肘部管(ちゅうぶかん)症候群」の可能性があります。

肘を曲げた際に関節部分で神経が伸ばされて強い圧迫を受けることが原因です。
パソコン作業で肘を曲げっぱなしにしたり重いものを持つなど非常に肘に負担がかかる生活をしている人によく見られます。

肘部管症候群の原因となる神経は薬指の中でも小指に近い方に伸びています。
そのため薬指の小指側と中指側を触れて感覚を比べて小指に近い側に麻痺などを感じたら肘部管症候群の可能性があります。

手の薬指から親指側が痺れる「手根管症候群」

手の痺れには特に女性の方に多い病気「手根管症候群」というのがあります。

手根管とは手首の中にある骨と靭帯に囲まれたトンネルのような狭い空間のことです。
その中には神経が通っています。

手首に負担のかかる生活をしていると靭帯の一部が分厚くなり空間が狭くなります。
すると神経が圧迫されて指先が痺れる手根管症候群となります。

女性で手の痺れる方のおそらく3分の1から半分ぐらいは手根管症候群の可能性があります。

これは特徴があり、必ず痺れるのは薬指から親指側です。
小指は一切に痺れません。

手根管症候群のチェック方法は両手の指先を下に向けて手の甲を胸の前で合わせます。
このとき親指から薬指が痺れるようであれば手根管症候群が疑われます。

肘部管症候群と手根管症候群ともになるべく関節に負担をかけないことが大切です。

手の指が全部痺れる「中枢神経障害」

手のすべての指が痺れている場合、中枢神経が障害されている可能性があります。
中枢神経が障害されていると腱反射テストで反射が非常に強く出るのが特徴です。

中枢神経とは、脳と背骨の中を通る脊髄からなり、全身に指令を送ったり情報を受け取ったりする中心的な働きをする神経です。
中枢神経が圧迫などの傷害を受けている場合 反射が強く出ます。

反射が強く出た場所から幹部を推測することができます。
首に病気がある場合もあります。

1番多い原因が「変形性頚椎症」

1番多いのが「変形性頚椎症」です。
変形性頚椎症とは、頚椎の一部に棘のような骨が形成されて変形した状態のことです。

この突き出た部分が脊髄を圧迫すると痺れなど様々な症状が現れます。
そのサインはつまづきや物を落としたりする等 身体の些細な変化としても現れますが、歳のせいにして放っておく人が多いです。

脊髄は全身の感覚神経や運動神経と繋がっているため、圧迫が進むと症状が現れる部位が移動したり広がったりするのが特徴です。
また、足にも影響を及ぼすため 支えなしでは歩けない寝たきりの生活に繋がる虞があります。

変形性頚椎症は変形した頸椎を削り、脊髄の圧迫を取り除く手術を行うことで治すことができます。

変形性頚椎症のサインを歳のせいにしがち

変形性頚椎症の主な原因は加齢です。
つまり誰にもそのリスクがあります。

そんな変形性頚椎症は日々の暮らしの中でサインが現れます。
例えば、箸が使いづらくなった、よくつまずく、ものをよく落とすようになった。
これらは全て歳のせいにてしまいがちですが、見逃さないようにしましょう。

50代60代の方で手足が痺れたり歩きづらくなって感じているものを歳のせいだと思ってらっしゃる方が結構世の中にいらっしゃいます。
そういう方が放置していると取り返しのつかないことになる危険性もありますので、症状が軽くてもなるべく早めに病院にかかっていただくことが大事です。

手指以外の痺れが生じる病気

痺れが生じる病気は他にもあります。

例えば、腰の骨が変形する腰部脊柱管狭窄症は下半身が痺れます
また、足の血管が動脈硬化を起こしている場合は歩行時に痺れがあらわれます。
さらに糖尿病でも手足など末端に痺れが生じることがあります。

突然痺れたらすぐに病院を受診しよう!

一番怖いのは、突然痺れることです。

例えば顔や手足の左右片側が突然痺れた場合は脳卒中の虞があります。
また、左肩が突然痺れたら心筋梗塞の虞があります。

これらの突然の痺れは一刻を争うこともあるので直ちに病院を受診しましょう。

あとがき

痺れの症状を放っておくと将来寝たきりになるかもしれないなんて怖いですね。
ですが、痺れがあって受診しても「歳だから我慢するしかないね」という整形外科もいます。

番組に登場した痺れや痛みの外来にかかるのがベストなんでしょうね。
まずは地元に痺れや痛みの外来があるかを調べたり役所に尋ねたりするのが第一歩ですかね。

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