なぜ辛い食べ物は病みつきになるの?『チコちゃんに叱られる』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

なぜ辛い食べ物は病みつきになるの?『チコちゃんに叱られる』

2020/7/18放送『チコちゃんに叱られる』(2019/4/19の再放送)
石田ひかりさん、大竹まことさんさんをゲストに迎えています。


チコちゃん「なぜ辛い食べ物は病みつきになるの?」

命の危険を感じているから

詳しく教えてくださるのは、人間の味覚に詳しい畿央大学の山本隆教授です。

人間の味覚に辛さを感じる感覚はない

人間の味覚の中には辛いという感覚がありません。
人間の味覚は「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「うま味」の5種類です。

ピリッと辛い感覚は何なのでしょうか?

「辛い」のではなく「熱い」と感じている

これは味覚ではなく熱いと感じているのです。

辛いものを食べると口の粘膜にある「TPPV1(トリップ・ブイワン)」というセンサーが反応します。
このTPPV1の本来の働きは43度以上の熱に反応します。

本来は43度以上の熱に反応するTPPV1ですが、辛さの原因物質カプサイシンが入ってくると43度以上の熱だと勘違いしてしまうのです。
つまり、辛い食べ物を食べると口の中のTPPV1が43度以上の熱を感じたと勘違いして脳に伝えているのです。

43度以上は命に関わる温度だから痛みを出している

なぜ人間の体には43度以上の熱に反応するセンサーが必要なのでしょうか?

人体にとって43度以上は命に関わる危険な温度なのです。
TPPV1から43度以上の熱を感じたという知らせを受け取ったとき脳は「痛み」という信号を出して身体に危険が迫っていることを知らせてきます。

確かに辛いものを食べている人たちはとにかく舌が痛いといいます。
つまり、この痛みは命の危険を伝える信号なのです。

脳内麻薬による強い快感を求めて辛さに病みつきになる

なぜ人は命の危険を顧みずに辛さを求めてしまうのでしょうか?

命の危険を脅かすような強い刺激が来たときに正常じゃないと脳が判断をしてβ-エンドルフィンという物質を出します。
命の危険を感じた時に脳が出るβ-エンドルフィンは別名「脳内麻薬」とも呼ばれる物質で、主に2つの働きがあります。

  • 痛みを抑える
  • 非常に強い快感を引き起こす

つまり、痛みとは真逆の強い快感を引き起こして苦しみに耐えようとします。
この忘れがたい快感を求めて繰り返し食べるうちに病みつきになるのです。

辛いラーメン屋さんに通い詰めても命の危険はありませんが、私たちの体は命が危険だと勘違いしながら辛い物への飽くなき挑戦を続けているのです。

そう、人類の歴史はいつも危険への挑戦。
偉大な先人が命の危険を乗り越えて歴史は紡がれてきました。
人はなぜ命の危険を顧みず冒険をしてしまうでしょうか。

あとがき

わたしは辛いものに弱いので快感が得られるという感覚が全くわかりません。
ただただ辛いだけです。

脳内麻薬で痛みを抑えて快感を得ると聞いて、ドーパミンと同じ効果なのかな?と思いました。
いわゆるランナーズハイと同じですかね。

走ることも辛いものも嫌いなのでよくわかっていません。

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