血管・血液若返り&免疫力アップ&美肌スリムな体になれる秋の2大健康食材『主治医が見つかる診療所』

2020/10/1放送『主治医が見つかる診療所』


寒くなってきたこの季節、注意すべきなのが脳卒中や心筋梗塞などによる突然死。
さらに新型コロナウイルスに加え、インフルエンザの流行も近づき、私達の身体は様々な危険にさらされることになります。

大切なのは血管や血液の状態を絶えず健康に保ち、さらに免疫力を上げておくことです。
そこで今回は血管や血液を若返らせて免疫力をアップし、美肌やダイエット効果もある秋の2大健康食材をご紹介します。

ダブルの栄養パワーで血管・血液若返り!北海道の秋の味覚「玉ねぎ」

やってきた北海道の北東部に位置する北見市。
この地で作られている今が旬の健康食材が「玉ねぎ」です。

北海道が生産量日本一を誇る 血管・血液若返り食材 玉ねぎは、主に本州で春に取れる玉ねぎと違い、秋に収穫する玉ねぎが主流です。
中でも北見市は全国に20万トン以上も出荷している一大産地です。

そんな北海道の玉ねぎには人体のパイプにあたる血管とその中を通る血液の2つを改善するダブルのパワーに注目しました。

伺ったのは長年 玉ねぎの研究はしている北見工業大学名誉教授 山岸先生です。
海外で公演をする等 世界にタマネギの魅力を発信する玉ねぎ研究のスペシャリストです。

血管をしなやかにする「ケルセチン」

「ケルセチン」は緑黄色野菜に多く含まれる成分です。
血液中のコレステロールが酸化するのを強い抗酸化作用によって防ぐ働きがあるため、血管をしなやかにし動脈硬化の予防に繋がります。

しかも玉ねぎは野菜の中でもケルセチン含有量がダントツに多いです。
春に採れる玉ねぎよりも秋の玉ねぎの方がケルセチンが多く含まれています。

理由は植物は直接強い光に当たると細胞が壊れてしまいますので、それを防ぐために光を吸収するケルセチンが存在しています。
光が当たれば当たるほどケルセチンの量が増える傾向にあります。

つまり玉ねぎは日光に当たっている時間が長いほどケルセチンの量が増えます。
北海道では日射時間が長い夏から秋に栽培するため春のタマネギに比べてたっぷりの日差しを浴びて育っている分 ケルセチンの量が多くなるのです。

北見の場合は収穫した後に天日干しをします。
その間にも光がたくさんを浴びると外側の皮が茶色に変化し、色が濃いほどケルセチンの量が多い証になります。

「ケルセチン」はアレルギーを抑える効果もある

玉ねぎに含まれるケルセチンは抗酸化作用の他に、アレルギー反応を起こすヒスタミンの分泌を抑える作用があります。
例えば喘息・アレルギー性鼻炎・アレルギー性皮膚炎などの症状を抑える効果も期待できます。

血液をサラサラにする「アリシン」

玉ねぎを切るときに「硫化アリル」という成分が出て涙が出ます。
その「硫化アリル」が時間経過していくと「アリシン」という成分に変わります。

アリシンには血液中の血小板が過剰に固まるのを防ぐ働きがあるため、血液がサラサラになり血栓予防効果に期待できます。

玉ねぎは肉と組み合わせるのがオススメ

もともと日本は明治時代まで玉ねぎはほとんど食べられていませんでした。
外人が肉食に合うと玉ねぎを導入したのです。

特に豚肉と一緒に食べるのがオススメです。
豚肉の中には約100g中に1mgのビタミンB1が入っています。

ビタミンB1と玉ねぎが結合することで吸収が早くなるなります。
疲労を回復させる効果のあるビタミンB1は牛肉より豚肉に多いため、豚肉と玉ねぎの食べ合わせは超オススメなのです。

玉ねぎの1日の摂取量

玉ねぎは1日にどのくらいの量をとればいいんでしょうか?

玉ねぎ1個が約200グラムです。
玉ねぎを100g食べると100mgぐらいのケルセチンが摂れます。

1日の摂取量は玉ねぎ半分ぐらいが目安です。

玉ねぎは油と一緒に摂って吸収力アップ!

実はケルセチンは油と一緒に摂ることで吸収率が上がります。
そのため、揚げ物にするのはとてもオススメです。

ケルセチンは水に溶けやすいため玉ねぎを煮た場合は水の方に溶け出してしまいます。
そのため煮る場合はスープやカレーなど煮汁もいただく料理がオススメです。

感染症を予防し、痩せやすい体&美肌効果!オールマイティ食材

続いては感染症を予防し痩せやすい体作りに美肌効果も期待できるオールマイティ食材の紹介です。
そんな夢のような食材を求めてやってきたのは奈良県西部の自然が広がる五條市です。

感染症予防や美肌効果も期待できる食材は秋の味覚「柿」です。
実は五條市は柿の収穫量が日本一で、東京ドーム300個以上分の土地で全国の12%にあたる一大産地なのです。

様々な料理に使える柿は栄養抜群の食材としても注目されてきました。
昔からよく言われる言葉として「柿が赤くなれば医者が青くなる」があるように柿を皆が食べれば健康になります。

医者が困ってしまうくらい栄養抜群の柿。
そこには2つの注目すべき成分が含まれています。

柿の効能について知るためにやってきたのは奈良県の近畿大学農学部です。
30年以上にわたり、様々な食品の行動を研究してきた米谷教授にお伺いします。

感染症を予防する「ビタミンC」

柿はビタミンCが多く含まれています。
みかんやレモンにも多いですが、それに匹敵するあるいは超えるぐらいに多いです。

ビタミンCは柑橘類などに多く含まれますが、柿もメジャーな果物の中ではレモンに次ぐほど多いのです。
ビタミンCは免疫機能を助けて感染症予防に効果があるといわれる栄養素です。

特に柿の葉にはレモンの20倍以上のビタミンCが含まれています。
柿の葉を粉末状に細かく加工したものはアイスクリームなどにかければ抹茶のように楽しめ、お湯に溶かせばそのままお茶としてもいただけます。

痩せやすい体&美肌「柿タンニン」

続いては痩せやすい体を作り美肌にも良いという成分です。

実は10月頃に収穫されて市場に出回っている柿の多くは渋柿です。
そのまま食べられる甘柿は11月中旬頃がシーズンだそうです。

そのため農家は渋柿を炭酸ガス(二酸化炭素)で浴びせて甘くしてから出荷します。
柿の中に溶け出している渋味の成分は二酸化炭を浴びせることで固まるため、渋味を感じなくなるのです。

あくまで渋味を感じなくなるだけで栄養成分に大きな変化はありません。
この渋味の成分にこそ優れた効果があったのです。

渋柿にはポリフェノールの一種である「タンニン」が含まれており、それが渋味のもととなっています。

ポリフェノールはワインやお茶などに含まれる成分でその種類は数千種類以上ともいわれ、効果も様々です。
最近の研究で「柿タンニン」にはブドウ糖の吸収を抑える効果があり、つまり痩せやすい体を作る助けになることがわかってきました。

「柿タンニン」は新型コロナウイルスの感染力を無効化する!?

そんな「柿タンニン」は今 ある研究で大注目されています。

先月 奈良県立医科大学の研究チームが「柿タンニン」によって新型コロナウイルスの感染力を無効化したという研究結果を報告しました。
人体への効果はまだ確認されていませんが、ゆくゆく新型コロナ感染予防に繋がる可能性も大いに期待されています。

あとがき

旬の食材を食べるのが体に一番良いといわれています。
秋といえば「柿」ですよね!

渋柿が体に良いとは思いませんでした。
苦いのでむしろ体に悪いイメージしかありません。意外でした。

炭酸ガスで渋味を抑えているというから最先端だなと思いました。

そして玉ねぎ。秋が旬だとは知りませんでした。
全国に出荷はされていると思いますが、収穫できるのはおそらく北海道だけなのでしょう。

実は『医者が考案した「長生きみそ汁」』を愛読しておりまして、味噌・酢・すり下ろした玉ねぎを混ぜ合わせた味噌汁を毎日飲んでいます。
すごく美味しいし楽にできるのでオススメです。

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