5分の違いが分かれ道!まだ間に合う糖尿病対策『健康カプセル!ゲンキの時間』 | 頑張ることをやめたら人生楽しくなった

5分の違いが分かれ道!まだ間に合う糖尿病対策『健康カプセル!ゲンキの時間』

2020/11/8放送『健康カプセル!ゲンキの時間』


「6秒に1人」

何の数字かわかりますか?
正解は全世界で糖尿病に関する疾患により命を落としている人の数です。

糖尿病なんて自分には関係ないと思っていませんか?
例え 今 健康でも油断は禁物です。

糖尿病の怖いところは自覚症状がないことです。
気づいたときには血管がボロボロで心筋梗塞や脳梗塞で命を落とす恐れもあります。

そこで今回は全国民に知ってほしい糖尿病について基礎からしっかり学びましょう。
糖尿病治療のスペシャリスト矢部先生に詳しく教えていただきます。

日本人の約5人に1人が糖尿病か予備軍

生活習慣を改善せずに放っておくといずれ糖尿病の発症する可能性の高い人たちを「糖尿病予備軍」と呼んでいます。

まだ糖尿病と診断されていないから食生活を改善したり運動したりする必要はないと思っている方は多いのではないでしょうか。

しかし 日本の糖尿病予備軍は約1000万人、既にかかっている人と合わせると約5人に1人の割合です。

糖尿病とは体内に当分が余っている状態

糖尿病は2種類あります。
今回は主に生活習慣が原因で起こり患者の95%を占める2型糖尿病については詳しく学びます。

そもそも糖尿病とは、本来 細胞や筋肉のエネルギーとして利用される糖がうまく使えずに余ってしまい血液中の糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。

血糖値が高い状態が続くと糖が有害な物質に変わり血管を傷つけて詰まりやすい状態にします。
心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる病気や失明、腎機能障害、足の壊疽など様々な合併症に繋がります。

糖尿の診断基準になるのは健康診断書の「糖代謝」という欄に書かれる「空腹時血糖値」と「HbA1c(過去1〜2ヶ月の平均血糖値)」の2つです。
どちらかの数値が高いと かなり危険な状態です。

糖尿病予備軍は正常値とその危険地帯の間のことを指します。

糖尿病はインスリンの分泌量が少ない

甘いものを食べると糖尿病になると言われていますが、実は誤解です。

まず注目すべき原因がインスリンです。
インスリンは注射で打つというようなことでご存知の方多いのはないかと思います。

元々インスリンは体の中にある膵臓でインスリンが作られる物質です。
膵臓は胃の後ろ側にある臓器で、食事をすると膵臓からインスリンが分泌されます。

インスリンは血中の糖をエネルギーとして使えるように細胞や筋肉に運ぶ役割があります。
インスリンが正常に働けば例え甘いものを食べても糖分はエネルギーとして消費されるので血糖値は上がりません。

ところが、何らかの原因でインスリンの分泌量が減ったり効きにくくなってしまうと血液中にフォームが余り血糖値が上がってしまいます。

インスリンが働かなくなる原因「太り方の違い」

インスリンが働かなくなる原因は様々ですが、大人になってから太るとインスリンに異常が現れやすいです。
脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類がありますが、大人になって急に太ると内臓脂肪が増える傾向にあります。

糖尿病の主な原因となるのは内臓脂肪を増やしやすい脂です。
内臓脂肪はインスリンの働きを邪魔するため糖が使われず血糖値が高くなります。

すると 膵臓は何とか血糖値を下げようとたくさんのインスリンを分泌しますが、やがて疲れてしまい分泌できる量が少なくなってしまいます。

インスリンが働かなくなる原因「早食い」

さらに膵臓が疲れる原因が他にもあります。
早食いをすると血糖値が急激に上がり、それを下げようと膵臓が必要以上に働いてしまいます。

理想は一食15分くらいは少なくともかけてください。
膵臓に負担をかけないためにも「脂の摂りすぎ」と「早食い」には注意を!

インスリンが働かなくなる原因「筋肉」

最近 糖尿病の原因の1つとして注目されているのが筋肉です。
筋肉を動かすと糖がエネルギーとして消費されます。

筋肉量が少ないと十分に消費できず血糖値が上がってしまいます。
若くて痩せている女性も食後に血糖値を測ってみるととても高かったりしますので油断は禁物です。

筋肉量は重要な役割を担っていると考えらています。
筋肉を増やす・維持することが大切です。

日本人は糖尿病を発症しやすい体質

日本人はそんなに太ってなくても糖尿病を発症することがあります。

日本人は昔 動物の脂をあまり摂らず内臓脂肪がつきにくい生活をしていました。
そのため 日本人はインスリンの分泌量が少ない体質になっています。

なので内臓脂肪が増えると元々インスリンが少ない上に働きにくくなるので糖尿病を発症しやすくなります。

炭水化物制限は糖尿病改善にならない

糖尿病の発症に関係するのは炭水化物ではなくて脂質です。

炭水化物の制限は短期的には血糖値や体重減少に効果がありますが、長期的な効果・安全性はまだわかっていません。
さらに極端に炭水化物を減らすと脳のエネルギーである糖が不足し集中力の低下やイライラの原因に繋がります。

遺伝も糖尿病の大きな原因の1つ

糖尿病は遺伝も大きな原因の1つです。
家族・血縁者に糖尿病の方がいるとインスリンの分泌量が少なくなる傾向にあります。

さらに親子は食生活が似ています。
親が発症したら自分の食事も見直しましょう。

血糖値が劇的改善!5分だけ待っての法則

ちょっとした意識で血糖値が急激に改善する「5分だけ待っての法則」を紹介します。
ダイエットにも効果的です。

  1. まず食べるのは野菜から。
    野菜に含まれる食物繊維は糖を包み込んで腸から吸収されるのを遅らせる作用もあります。
  2. 次に食べるのは肉や魚などのおかず。
    タンパク質や脂質を取ると腸からインクレチンが分泌されて糖が胃から腸へと流れるのを遅らせます。
  3. 炭水化物を食べるのを5分待てば自由に食べてOKです。

食物繊維とダブルの効果で食後の血糖値の上昇が抑えられます。

5分でおかずを食べ切ってしまわないようによく噛んで食べるのがポイントです。
インクレチンはよく噛むことでも分泌されます。

食べ過ぎなければメニューの制限はありません。

カレーライスや丼物などはサラダを先に食べるようにしましょう。
どうしても忙しいときは直前に牛乳を飲むだけでも効果が期待できます。

あとがき

わたし、急激に太ったタチなので糖尿病が発症する可能性が高いです…。
壊死とか怖すぎます。

食前にチョコレートで食物繊維をとるようにしているので多少の効果はあるかなと思いました。
(そうあってほしい)

今後は「空腹時血糖値」と「HbA1c」に注目します。

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