大仏さまのおデコのアレって何?『チコちゃんに叱られる』

2019/8/16 放送の『チコちゃんに叱られる』。
関根さんと八嶋智人さんをゲストに迎えています。
チコちゃん「大仏さまのおデコのアレ、何?」
毛。
詳しく教えてくださるのは駒澤大学で仏教の技術史を研究している村松哲文教授です。
駒澤大学に入学した欽ちゃんの先生でもあります。
大仏様のおデコは白毫という毛がある
大仏様のおデコについているものはとぐろ巻いている毛です。
そのことがよくわかるお寺が鎌倉の高徳院です。
あの有名な鎌倉の大仏こと「銅造阿弥陀如来坐像」。
1252年に造られて以来、ほぼ造立当初の姿を保っているとても貴重な仏像です。
早速おデコを確認。確かに毛らしきものが「どくろ」を巻いているのがわかります。
あれは白い毛が巻きついて出来ていて、仏教用語で「白毫」と呼ばれるものです。
仏様の白毫を伸ばすと、1丈5尺=約4.5 mあるといわれています。
白毫は世界あまねく照らす光をイメージしておデコの毛から世界を幸せにする光が放たれているというのです。
白毫は悟りを開いた証
仏像は仏様の姿を彫刻などで表現したものです。
その種類は大きく四つにわかれます。
その中で白毫は悟りを開いた如来と悟りを開こうとしている菩薩の一部にあります。
要するに悟りの目印ですね。
悟りを開いた人は普通の人と違う身体表現がある
仏教の発祥の地であるインドでは悟ってる人は普通の人とは違う身体表現があるというふうに考えています。
実はこのような特徴は「三十二相」といい、32個あるといわれています。
手足指緩網相
例えば、奈良県の法隆寺にある国宝・釈迦三尊像は聖徳太子が亡くなったときにちゃんと極楽に行けるよう願って完成させた仏像です。
その仏様には手足指緩網相といって指の間に膜を作っている表現があります。
つまり、水かきのような表現なんですね。
それも32相の一つになっています。
人々を救うときに指の間から漏らすことなく救えますようにということで、膜が張られている表現があるのです。
足下二輪相
続いては、奈良県の薬師寺にある国宝・薬師如来坐像。
修学旅行で見た方も多いでしょう。
その仏像にあらわれた特徴は「足下二輪相」という、悟った方の足に車輪みたいなものがついてるといわれています。
釈迦さまは説法すると車輪のように説法をし続けたといわれています。
ですからそこから車輪を説法のシンボルとして作ってまして、車輪が使われているということは、そこにお釈迦様の説法があるということなのです。
正立手摩膝相
そして奈良県の法華寺にある国宝・十一面観音菩薩立像。
三奈良時代の絶世の美女である光明皇后の姿をモデルにしたといわれています。
この仏像には「正立手摩膝相」というものがあります。
大概関節を曲げていることが多いんですけれども伸ばすと実は膝まで届いちゃうというのが仏像の手です。
長い手は慈悲の働きが遠くまで及ぶことを意味しているのです。
所感
悟りを開いた人は普通の人にはない身体の特徴がある。その1つが大仏のおでこにある白毫だったのですね。
小さい頃、大仏のおでこにあるアレは”ほくろ”だと勝手に思っていました。
それをほくろではないと疑問に持った人を尊敬します…。
32の変わった特徴があると言われている仏像。
皆さんもその特徴を考えながらお参りしてみてはいかがでしょう。

フォローお願いします