なぜハンカチは正方形なの?『チコちゃんに叱られる』

2019/9/20放送の『チコちゃんに叱られる』
宮沢えりさん、小栗潤さんをゲストに迎えています。
チコちゃん「なぜハンカチは正方形なの?」
マリーアントワネットが決めた
詳しく教えてくださるのはヨーロッパの服飾文化を専門に研究する東京家政大学名誉教授 能澤慧子先生です。
18世紀以前のハンカチは派手だった
ハンカチが今のようにのように正方形になったのは18世紀の王妃マリー・アントワネットが「ハンカチはすべて正方形がいいわ!」と言い出したことがきっかけです。
それ以前はハンカチの形にはいくつかの種類がありました。
17~18世紀のハンカチをみてみると、リースをあしらった円形や長方形のものがありました。
かつてののハンカチは贅沢な布をを使ったり、レースをつけたりしてその贅沢さをセレブたちが競い合う、指輪やネックレスのような装飾品としての役割も非常に大きかったといえます。
レースの代金だけで数十万円がかかったんじゃないかと思われます。
このようにハンカチはセレブたちが己の財力や権力を誇示する高級アイテムでした。
Simple is the bese!
ではなぜこのハンカチをマリー・アントワネットは正方形にしようと決めたのでしょうか?
彼女の中のおしゃれが Simple is the bese になったからではないでしょうか。
マリー・アントワネットは派手なオシャレで有名だった
18世紀フランス、ルイ16世のお妃はファッションリーダーとしてカリスマ性を誇っていたマリー・アントワネットです。
マリー・アントワネットはモリモリヘアーや付けボクロを流行らせたりと数々のファッショントレンドを生み出してきました。
18世紀は華麗なファッションがブームで貴族たちはとにもかくにも派手なファッションを好んだのです。
派手なものに飽きて「シンプルなものこそオシャレ」と言い始めた
しかし、派手なものに飽き飽きして1780年代に突入すると簡素なものを好むようになったマリー・アントワネット。
そんな中「この派手なハンカチはダサい、シンプルな方がおしゃれだ」と言い出してリースや宝石を剥がしていき真四角なものになりました。
こうして18世紀後半に「すべてのハンカチを正方形にするべし」という布告が出されました。
「ハンカチーフ=正方形」は当時政府の影響力を持っておりましたマリー・アントワネットの一声によるものでした。
あとがき
「パンがないなら菓子パン…」で有名なマリー・アントワネット。
派手なファッションでも有名でしたが、ハンカチが四角いと決めたのは彼女だったのですね。
しかし、 Simple is the best! と派手なものに飽きた後に布告を出してくれて本当によかったです。
高級なレースがついたハンカチなんて使いにくくてしょうがないです。
なにもない、布切れの正方形こそがハンカチです!

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