右利きの人が多いのはなぜ?『チコちゃんに叱られる!』

2020/5/22放送『チコちゃんに叱られる!』
もう放送したのにまだ質問が来てるので教えてあげるスペシャル Part2
(平成30年4月13日に放送されたものを再放送)

佐藤健さん、田中美佐子さんをゲストに迎えています。


チコちゃん「右利きの人が多いのはなぜ?」

人類が言葉を話すようになったから

詳しく教えてくださるのは、関西福祉科学大学で学長を務め、脳の仕組みと人間の行動から利き手の研究を50年続けている八田武志先生です。

最古の人類の一種にホモ・ハビリスから利き手の割合を知る

現在 世界の人口は約76億人です。
世界の右利きと左利きの割合は9対1で、これはどこの国でもどの文化でも変わりません。

右利きが多い理由は人類が生まれた頃に遡ります。
今から約240万年前に生存していた最古の人類の一種にホモ・ハビリスがいました。

約180万年前の人類は左右の利き手の割合が半々

アフリカのタンザニアで約180万年前のホモ・ハビリスの歯の化石が見つかり、そこに人類最古の利き手を示す証拠が残っていました。
それは前歯の表面にある細かい傷です。

食べ物を左手で持って口にくわえて右手の石斧で切って食べていると考えています。
そのときに切り損ねると前歯の表面に傷が右から左につきます。
右利きでないとそういうふうに傷つきません。

この時点でホモ・ハビリスの右利きの割合はまだ6割程度といわれています。

約2,500年前の人類は約9割が右利き

さらに南米・アルゼンチンにも利き手を示す証拠が見つかりました。
こちらはスペイン語で手の洞窟という意味を持つ「クエバ・デ・ラス・マノス」。

約2,500年前につけられたという800を超えるこの手形はほとんどが左手です。
左手の手形が残っているということは右手で骨パイプを持って吹きかけていることになります。

ほとんどの壁画に残っているのは左手なので右手が利き手であったということの証拠であるといえます。
この頃、アルゼンチンにいた古代人の右利きの割合はほぼ9割にまで増えていました。

言語能力が発達したことで右利きが増えた

約180万年前〜約2,500年前の間に一体何があったのでしょうか?
右利きの割合が増えたきっかけとなったのが狩りです。

進化するに従って人は集団で生活をして狩りをするようになりました。
そのときに使うのが言葉です。

人類は集団で狩りを行う中でお互いの意思を伝えるために言葉を使うように進化してきました。
そこに右利きの人が増えた秘密がありました。

人間の脳には右脳と左脳があります。
それぞれ主に右半身を左脳が動かし、左半身を右脳が動かしていて、脳からの命令を伝える神経は左右交差しています。

実は左脳には言葉を話すときに使う言語野があり、それが右利きの人が多い原因を作り出したといわれています。
言語を話すようになると左脳が発達していき、右手右足を使う右足をうまく使うようになって右利きの割合が増えていったと考えられています。

その結果、私たちの社会は右利きの人が暮らしやすい世の中になっています。

あとがき

言語能力の発達と右利きに関係があったとは。
だからほとんどの人が右利きになるのは必然ともいえますね。

また、右利きの人が暮らしやすい現代社会において右利きにならざるを得ない事情もあると思います。
左利きの人よ、頑張れ!

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