『名探偵コナン』と『金田一少年の事件簿』の魅力の差『この差って何』

2020/8/4放送『この差って何』


2大ミステリー作品『名探偵コナン』と『金田一少年の事件簿』の魅力の差を紹介します。

今回はノンスタイル・井上に加えまして名探偵コナンに詳しい水森かおりさん、金田一少年の事件簿に詳しいヒヒ・大井宗一郎さんにもお越しいただきました。

水森さんは1994年連載が始まった当時から呼んでおり、自身は95年にデビューしたのでほぼ同期と思っています。
コナンが好きすぎて夜な夜な犯人スーツを着て犯人になり切るというコスプレをしているようです。

2作品のあらすじ

まずは2作品のあらすじからです。

『名探偵コナン』のあらすじ

名探偵コナンは今年で26周年を迎える作品で少年サンデーで絶賛連載中です。
現在 単行本はなんと98巻あり、アニメや映画になっている大人気作品です。

素晴らしい推理を駆使して事件を解決する高校生が作品の主人公・工藤新一です。
高校生でありながら様々な事件を解決する名探偵です。

そんな彼がある日 幼なじみで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行った時に黒ずくめの男たちの怪しげな取引現場を目撃します。
しかし、男たちに見つかってしまい毒薬を飲まされてしまったのですが、目が覚めると体が縮んで子供の姿になってしまいます。

黒ずくめの男たちに自分の正体がばれると襲われてしまうと思った工藤は江戸川コナンと名乗り自分が新一だということを隠すことにしたのです。
そして自分を子供の姿にした犯人の正体を突き止めるため、父親が探偵をしている蘭の家に居候します。

そして江戸川コナンとして様々な事件を解決してゆくのです。
事件の謎が解けると とっておきの秘密兵器・時計型麻酔銃を使って蘭の父親・毛利小五郎を眠らせて蝶ネクタイ型変声機を使って小五郎の声でトリックを暴くのです。

『金田一少年の事件簿』のあらすじ

ミステリー漫画の先駆けとして1990年代に一大ブームを巻き起こし、ドラマ化もされた作品です。
全シリーズを通して累計発行部数1億部突破!

現在も漫画誌『イブニング』で連載中の大人気シリーズなのです。

主人公が金田一 一(はじめ)。
ドジで勉強も運動も平均以下の高校生で幼なじみの七瀬美雪も呆れるほどの落ちこぼれです。

しかし、彼は名探偵・金田一耕助の孫でIQ180の天才的頭脳の持ち主でした。
いざとなると爺さん譲りの洞察力と艦の鋭さを発揮して次々と事件を解決します。

2作品の魅力の差

そして今回 3人が『名探偵コナン』98巻・『金田一少年の事件簿』71巻を改めて読み込んだところ、それぞれの魅力の差がわかりました。

『名探偵コナン』『金田一少年の事件簿』両作品合計 事件:329件、犯人:362人でした。

この2大ミステリー漫画は作者のこだわっているポイントが違いますので、作者さんの取材の記事やアンケートをとったりしましてより深いそれぞれの作品の魅力が見えてきましたのでご紹介します。

『名探偵コナン』はトリックを解くのが面白い。
『金田一少年の事件簿』は動機が泣ける!

『名探偵コナン』の魅力はトリックが解ける

まず『名探偵コナン』は誰でも頑張ればトリックを解くことができるのです。
作者・青山先生がそう言っている記事がありました。

誰にも解けないトリックは描きたくない。誰でも解ける暗号をいかに誰にも解けないように作るか。種明かしされたときに“なるほど!”と思わせるようなものでなくてはならない

『ダ・ヴィンチ』2019年5月号

青山先生はトリックや推理をしっかりと皆さんに楽しんでいただくために共犯を禁止しています。
犯人がたくさんいるとストーリーが複雑になっていくので読者ファーストで共犯を禁止しています。

頑張れば誰もが解けるトリックを考えているという青山先生。
番組で統計を取ってみたところ、扱われた事件が全部で276件ですが、今まで1回も同じトリックは使われていません

トリックにはストックが1つもないので毎回、12年間近く打ち合わせして必死でひねり出している

『ダ・ヴィンチ』2019年1月号

さらに最も多くトリックに使われているものが電話でした。
その中の1つが犯人が別の場所からFAXを送信してFAXの紙が出てくる位置に置いた誕生日ケーキのろうそくでその紙を燃やし、別荘を火事にしたというトリックです。

これはかなり昔の作品なのでこの時期はFAXが全盛期のころでした。
最新巻はスマホが使われていて読むだけで時代がわかります。

『金田一少年の事件簿』の魅力は動機が泣ける!

まずは原作者・天樹征丸先生のインタビュー記事をご覧ください。

金田一シリーズで一番こだわってきたのは「動機」の部分だね。

(中略)

まずは泣ける動機を考えようというのは、すごくこだわった。

犯人が復讐しなくなった気持ちに感情移入できるくらいのものをね。

動機の部分を人間ドラマとして丸々1話使ったりとかするので読んでいる方は犯人にちょっと感情移入してしまいます。
そういったところが魅力なんじゃないかなと考えています。

では具体的にどのような動機が多いのかを調べて統計をとった結果全56人の犯人の動機のうち実に60%が故人の敵討ちによるものでした。
なので無差別・自分勝手なサイコパス的な犯罪は一切出てきません。

全てに理由があってドラマがあるというのが金田一の事件の特徴です。
『金田一少年の事件簿』の場合は犯人が悪いのではなく逆に被害者が悪いということで、自分が悪いことしたらそれが自分に返ってくるという子供たちへのメッセージも込められています。

犯人も元々悪いことする人ではないけど自分の大切な人のためには仕方なく犯罪に染まった、犯罪は絶対駄目だけど理由があるいうことですね。

あとがき

『名探偵コナン』も『金田一少年の事件簿』も大好きです。
週刊少年サンデーと週刊少年マガジンで読んでいました。

もちろんドラマ化されたものも見ています。
このコロナ禍で過去のドラマが相次いで再放送とされましたが、『金田一少年の事件簿』も再放送されるかなと期待していましたが無くてがっかりしました。

『金田一少年の事件簿』オタクの友人によると「殺人の描写が過激だから再放送されることはないらしい」とのことでした。
過激だっけ?と思いましたが、漫画を改めて見てみると確かに小学生が見るにしては過激な描写ですね…。

首と胴体が離れたり、体がぺしゃんこと潰れたり…。
私がいまだに覚えているのは漫画の「壁に耳あり」のシーンです。

あれはトラウマになってもおかしくないシーンですが、何せあの頃のわたしは妖怪だったり幽霊だったりサスペンスホラーだったりそういったものが大好きでそれ関係の本を読みあさっていたというのもあり、また心の発達が不十分だったのでそれほどショックを受けませんでした。

しかし、今こうして振り返ると「壁に耳あり」が真っ先に思い出されるので幼心に何かが残っていたのでしょうね、きっと。

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