お酒を飲まない人も要注意!侮れない!脂肪肝の恐怖『健康カプセル!ゲンキの時間』

2020/12/20放送『健康カプセル!ゲンキの時間』


今 人間ドックを受けた方の3分の1から脂肪肝が見つかっています。
肝臓に脂肪が異常に蓄えられると変色して様々な病の引き金になります。

肝臓病は自覚症状がないことが特徴です。
全然症状がなくても、肝硬変や肝臓がんになっている方が増えています。

そのため肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、症状が出たときには深刻な事態になっているケースも少なくありません。

そこで肝臓の基礎からいたわる方法を徹底リサーチします。

脂肪肝について詳しく知るためにやってきたのは武蔵野赤十字病院。
肝臓のエキスパート 泉先生にお話を伺います。

肝臓の主な働き

肝臓の重さは成人男性の場合で約1.5キロ、女性でも約1.2キロもあり、実は人体の中でも最大の臓器です。
そんな肝臓の働きは主に3つあります。

胆汁の生成

1つ目は胆汁の生成。

胆汁とは、食べ物の脂を分解・吸収するための消化液です。
1日およそ1リットルも肝臓で作られています。

栄養素をエネルギーに変換

2つ目は栄養素をエネルギーに変換すること。

私たちが飲み食いしたものは胃や腸などで分解・吸収されて栄養素が肝臓へ運ばれます。
肝臓は栄養素を様々なエネルギーに変換して全身に送ってくれます

そのため肝臓は「人体の化学工場」といわれることもあります。

解毒と分解作業

3つ目は解毒と分解作用。

例えば アルコールを摂取した場合、アルコールのままでは人体にとって毒性が高いため肝臓で分解して無害なものへと変換しています。
お酒だけではなく、例えば薬を飲んでも肝臓が分解してくれるので薬の作用がずっと続くということはありません。

このように肝臓では様々な仕事が行われており、細かく分類すると約500種類以上の仕事をしているといわれています。

肝臓は「沈黙の臓器」

脂肪肝は肝臓内に脂肪が蓄積してしまった状態です。
正常なものと比べると肝臓全体が黄色くなります。

肝臓肝が長く続くと約15%が肝硬変になってしまいます。
肝硬変は脂肪肝が進むことで炎症が生じて細胞が壊れ硬くなってしまう病気です。
肝硬変になってしまうと肝臓の能力が3割以下に低下してしまいます。

肝臓は「沈黙の臓器」といわれています。
肝臓の中には痛みを感じる神経がないので肝臓変や肝臓がんになって自覚症状が出ません。

脂肪肝になる原因

アルコール

解毒の働きによりアルコールを無害なものへ変えてくれる肝臓ですが、アルコールの量が多いと肝臓の働きのほとんどがこの解毒に使われてしまいます。
すると、エネルギーを体に供給する働きが低下してしまい、肝臓内に脂肪として溜め込まれて脂肪肝になってしまうのです。

食べ過ぎ

他にも脂肪肝の原因として多いのが食べ過ぎです。

通常 肝臓で作られたエネルギーは筋肉や皮下など全身に送られます。
しかし 食べ過ぎにより栄養を過剰に取ってしまうと肝臓の働きが栄養をエネルギーに変換する作業にかかり偏ってしまい、筋肉や皮下にエネルギーを送り出す余力がなく肝臓内に溜まってしまいます。

ダイエット

さらに今 女性を中心に増えているのがダイエットによる脂肪肝です。

肝臓から体に様々なエネルギーを送るときに使われるのがタンパク質です。
しかし 過度な食事制限をするとエネルギーを送るためのタンパク質が不足して肝臓内にエネルギーが取り残されて脂肪肝になってしまいます。

肝臓の検査法

肝臓の検査には血液検査超音波エコーがあります。

血液検査

血液検査3つの基準値がこちら。

検査項目AST(GOT)ALT(GPT)γ-GTP
基準値13~3010~4213~64

いずれか1つでも基準値より高い場合、脂肪肝の疑いのあります。

超音波エコー

超音波エコーの場合、写っている腎臓の色より肝臓の方が白い場合は脂肪肝です。
腎臓と同じような色合いであれば脂肪肝ではありません。

フィブロスキャン

上記2つの検査結果 脂肪肝の疑いがあった場合、肝臓の硬さを測って精密検査をした方が良いです。

フィブロスキャンという器具で肝臓に超音波をあてて超音波の伝わる速さから肝臓の硬さを計測します。
正常値は5以下であり、これを超えると脂肪肝もあり硬くなっているので要注意ということになります。

出血が止まらなくなったら脂肪肝のサイン!?

脂肪肝の疑いあり あるいは 脂肪肝と診断されたらお酒を控えて生活習慣を改善しないといけません。
肝臓はタンパク質を作る大事な臓器です。

自覚症状が全くない肝臓病ですが、脂肪肝が進むと出血が止まりにくくなることがあります。
普通は怪我して出血をするとかさぶたが出来て血が固まります。

しかし 肝臓の働きが悪くなっている場合、血を固めるためのタンパク質が作られず出血が止まりにくくなることがあります。
特に手術を受けたときに出血が止まらなくなるので手術の難易度が非常に高くなりリスクが出てきます。

脂肪肝は食生活と運動で改善する

肝臓は非常に再生能力が旺盛の臓器です。
今からお酒を減らしたり生活習慣を改善することで元の健康な肝臓に戻ることができます。

しかし 生活習慣を改善しないで肝硬変まで進んでしまうと元に戻りにくくなってしまいます。
肝硬変になってもお酒を飲み続けると5年生存率が35%になるという研究結果もあります。

脂肪肝は恐い病気ですが、脂肪がつきやすい反面、燃焼しやすいです。
脂肪肝になっても食事の改善や運動すれば元に戻りやすいので頑張り続けていただきたいです。

女性は閉経後に脂肪肝になりやすい

脂肪肝は男性に多いイメージですが、女性は特に閉経後に脂肪肝になる方が多いです。

閉経前は女性ホルモンが働いているので脂肪肝になりにくいです。
女性ホルモンには肝臓で作られた余分なエネルギーを皮下に送る作用があります。

しかし 閉経後 女性ホルモンが減少してしまうと余分なエネルギーを皮下に送り出しにくくなり脂肪肝になりやすくなります。

隠れ脂肪肝

今 問題となっているのが「隠れ脂肪肝」です。

血液検査では肝臓の数値が正常値にも関わらず、精密検査を受けると脂肪肝が見つかるケースが増えています。
つまり 血液検査が正常値であっても安心できません。

隠れ脂肪肝チェック

隠れ脂肪肝かどうかをチェックしましょう。

  • 週に3回以上お酒を飲む
  • 通勤や買い物に車を使う。
  • 20歳のときと比べて10キロ以上太った。
  • ジュースなど甘い飲み物を好む
  • 眠る2時間前に食事をすることがある
  • 平均睡眠時間が6時間未満

3つ以上当てはまると脂肪肝の可能性があります。

肝臓をいたわる方法

食事編

泉先生のオススメのメニューが「黒ゴマ納豆」です。

納豆に使われる大豆には肝臓の働きを助けるタンパク質が豊富です。
そして納豆には脂肪の燃焼肝細胞の再生を促進するビタミンB2も含まれています。

さらに黒ゴマにはビタミンEが非常に豊富に含まれています。
ビタミンEは脂肪肝に非常に有効であることが科学的に証明されています。

肝臓の栄養源と脂肪肝の予防にもなる黒ゴマ納豆。
ぜひお試しを!

食後編

続いて肝臓をいたわる方法食後編です。

食後に30分間 横になると肝臓に良いです。(寝たらダメだよ。30分だったらちゃんと起きてね)
胃や腸で吸収された栄養素は“門脈”という血管を通り肝臓に送り込まれます。

しかし この門脈は血圧が低いため座っているときや立っているときは重力の影響で肝臓に流れる血液の量が20〜30%少なくなってしまいます。

そこで横になることで門脈が重力の影響を受けにくくなり、肝臓へ流れる血液の量が増加します。
肝臓内に栄養素が行き届きやすくなりエネルギーに変換する働きが活発になります。

食後 30分間は横になって食べたものをしっかり肝臓で吸収させて分解するということが大事です。
働き者の肝臓をいたわって年末年始を元気に乗り越えましょう!

休館日は1日おきに

お酒を飲んで完全にアルコールが分解されるには24時間かかります。
休館日は1日おきにを設けるのが1番良いといえます。

あとがき

脂肪肝がどういうのもかよくわかっていませんでしたが、今回で非常に恐ろしい病気であることがわかりました。
いままでは脂肪肝といえば“フォアグラ”状態だから美味しそうだなぁ…とアホなことを考えていました。

やはり食生活と運動がキーですね。
隠れ脂肪肝のチェックに出ていた項目を全て避けるように気をつければ脂肪肝にかかる確率が低くなるということです。

睡眠はぜったいに8時間とろうと思いました。

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